ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

第1465話 五郎丸ポーズの終焉

序文・マスターオブニンジャ 堀口尚次 五郎丸歩は、日本の元ラグビーユニオン選手、スポーツ科学者。学位は修士〈スポーツ科学〉〈早稲田大学・2023年〉。 プレースキックを蹴る前のルーティンの1つに両手を組み精神統一を図るものがあるが、これは元イング…

第1464話 木下藤吉郎の経歴

序文・元は今川家の陪々臣 堀口尚次 秀吉の出自に関しては、通俗的に広く知られているが、史学としては諸説から確定的な史実を示すことが出来ていない。生母である大政所は秀吉の晩年まで生存しているが、父親については同時代史料に素性を示すものがない。…

第1463話 揚水発電の課題

序文・世界最大規模の施設 堀口尚次 揚水発電は、夜間・休日昼間などの需要の少ない時間帯に電力系統の電力・周波数・電圧・力率の調整のため、他の発電所の余剰電力で下部貯水池〈下池〉から上部貯水池〈上池ダム〉へ水を汲み上げておき、平日昼間・夕方電…

第1462話 機回し

序文・方向転換 堀口尚次 機回(きまわ)しとは、機関車を列車編成の先頭部から最後部へ、切り離して転線することにより付け替える〈前方から後方へ移動させる〉作業のことである。機関車回し作業とも呼ばれる。 機回し作業が行われる例として、機関車が客車・…

第1461話 徳川家康の名前の由来

序文・光明寺の和尚が授けた 堀口尚次 光明寺城は、愛知県一宮市光明寺字本郷屋敷にあった日本の城。 永禄年間の始めに織田信長の家臣、神戸伯耆守により築城。 1568年山田半兵衛〈織田家臣〉が入城するが、1569年廃城される。 光明寺城のすぐそばにある安照…

第1460話 大向う

序文・紀伊国屋! 堀口尚次 大向(おおむこ)うとは、芝居小屋の向う桟敷(さじき)の後方、舞台から最も遠い客席のこと〈歌舞伎座では、構造上3階B席から幕見席あたりを指すものとして理解されている〉。またそこに坐る客を指す隠語・通言。主として歌舞伎で用…

第1459話 め組の喧嘩

序文・鳶職vs力士 堀口尚次 め組の喧嘩は、文化二年二月に起きた町火消し「め組」の鳶職と江戸相撲の力士たちの乱闘事件。講談や芝居の題材にされた。 芝神明宮境内で開催中だった相撲の春場所を、め組の鳶職・辰五郎と長次郎、その知人の富士松が無銭見物し…

第1458話 日本で唯一のタブレット通票通過授受

序文・衝突回避のアナロク手法 堀口尚次 閉塞とは、鉄道または軌道における衝突を防ぐための信号保安システムのことである。鉄輪で走行する鉄道車両は、ゴムタイヤの自動車より制動距離が遥かに長く、前方に別の車両を発見してからのブレーキでは衝突を防げ…

第1457話 国宝彦根城の原点・幻の坂本城

序文・三階建ての国宝彦根城の秘密 堀口尚次 坂本城は、近江国滋賀郡坂本〈滋賀県大津市下阪本〉にあった日本の城。明智光秀の居城として築かれ、琵琶湖に面する平城。遺構は市街地化によりほぼ消滅している。 天正10年6月2日、光秀は中国攻めには向かわず本…

第1456話 引導を渡す

序文・仏教儀式 堀口尚次 引導とは、仏語で、仏教の葬儀において、亡者を悟りの彼岸に導き済度するために、棺の前で導師が唱える教語〈法語〉、または教語を授ける行為を指す。 もとは、衆生を導き、仏道に引き入れ導くことという意味であるが、そこから転じ…

第1455話 秀吉の弟・豊臣秀長

序文・影のブレーン 堀口尚次 豊臣秀長または羽柴秀長は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、大名。 天文9年、竹阿弥の子〈一説には木下弥右衛門の子〉、豊臣秀吉の異父弟〈一説に同父弟〉として尾張国愛知郡中村〈現・名古屋市中村区〉に生まれる。…

第1454話 毒ガスの島はウサギの島へ

序文・地図から消された島 堀口尚次 大久野島は、瀬戸内海芸予(げいよ)諸島の一つであり、広島県竹原市に属する無人島〈定住者なし、居住者あり〉。「ウサギの島」「毒ガスの島」として知られる。 この島は昭和初期「地図から消された島」であった。現在一般…

第1453話 ニッカポッカの起源

序文・鳶職の正装 堀口尚次 ニッカーボッカーズはボズンの一種で、長さが膝下までですそがくくられた短ズボン。野球、ゴルフなどのスポーツウェアとして広まり、現在日本では土木・建設工事の作業服として多く見られる。ニッカポッカとも呼ばれる。 ニッカー…

第1452話 雨乞いから始まった万燈祭

序文・秋葉神社の祭礼 堀口尚次 万燈祭〈刈谷万燈祭、まんどまつり / まんとうまつり〉は、愛知県刈谷市銀座にある秋葉神社の祭礼である。 江戸時代中期から続いている夏祭りであり、火難防除・町内安全を祈願する。愛知県無形民俗文化財に指定されている。…

第1451話 信長と秀吉の命で続く須成祭

序文・疫病退散祈願 堀口尚次 須成祭(すなりまつり)は、愛知県海部(あま)郡蟹江町須成の冨吉建速(とみよしはけはや)神社・八剱(はちけん)社両社の祭礼として行われる川祭。 疫病退散を祈願する天王信仰〈牛頭天王(ごずてんのう)の信仰〉の祭礼であり、須成天…

第1450話 急降下爆撃と水平爆撃

序文・命中率 堀口尚次 急降下爆撃は、急降下しながら機体の軸に沿って爆弾を投下する爆撃。 急降下爆撃が登場するまで、飛行機による爆撃法は水平爆撃だけであった。命中精度が格段によいということから画期的な戦法として世界中に広がり採用され、専門の飛…

第1449話 ディファレンシャル

序文・乗り物が曲がる仕組み 堀口尚次 差動装置は機械的機構の一種で、二つの部分の動きの差を検出、あるいは動力に差をつけ振り分ける装置。歯車を使った差動歯車やねじを使ったものなどがある。デファレンシャルギアあるいは略してデフギア、デフなどとも…

第1448話 拘禁刑開始

序文・懲らしめor更生 堀口尚次 禁錮とは、自由刑に作業義務等による区分を設けている法制度において作業義務を科さない刑罰のうち長期のものである。作業義務のある懲役、作業義務を科さず短期の拘留と区分する。なお、アメリカ合衆国、イギリス、フラン…

第1447話 三井の越後屋

序文・越後屋~おぬしも悪よのぉ~ 堀口尚次 三越は、三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越伊勢丹が運営する呉服店を起源とする日本の老舗百貨店である。延宝元年創業。また、株式会社三越は、2011年3月31日までこれを運営していた企業である。戦前の三井財…

第1446話 九九式艦上爆撃機の栄光と悲劇

序文・不名誉なあだな 堀口尚次 九九式艦上爆撃機は、昭和11年「十一試艦上爆撃機」として試作が始まり、愛知航空機〈昭和18年に愛知時計電機から独立〉が受注・生産を行い、太平洋戦争初期から中期にかけて活躍した、日本海軍の艦上急降下爆撃機。略称は九…

第1445話 信長に一番槍を付けた安田作兵衛

序文・明智光秀の配下 堀口尚次 安田国継は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。通称は作兵衛。講談では安田作兵衛の名で知られ、明智三羽烏の一人とされている。 天正10年に光秀が主君・織田信長に対して起こした本能寺の変では、その先鋒となり出陣…

第1444話 日本九州大邦主・大友義鎮

序文・キリシタン大名 堀口尚次 大友義鎮(よししげ)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・大名。大友氏の21代当主。宗麟(そうりん)の法号で知られている。キリスト教にも受洗、洗礼名は、ドン・フランシスコ。ポルトガル国王からは「Rey de BVNGO」…

第1443話 アツミゲシに罪はない

序文・あへん法で栽培禁止 堀口尚次 アツミゲシ〈渥美罌粟、学名: Papaver setigerum〉は、ケシ科ケシ属の一年生植物〈越年草〉。和名は、1962年に愛知県渥美半島の沿岸部において日本への帰化が発見されたことに由来する。 日本ではあへん法で栽培が原則禁…

第1442話 磨墨塚

序文・梶原景季の愛馬 堀口尚次 磨墨塚(するすみつか)とは、梶原景季(かげすえ)の愛馬の墓とされている塚である。日本各地に存在する。 梶原景季は、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将。梶原景時の嫡男。梶原源太景季とも。源頼朝に臣従し、治承・寿永の乱…

第1441話 手筒花火

序文・徳川の鉄砲隊に由来 堀口尚次 手筒花火は、1メートルほどの竹筒に火薬を詰め、それを人が抱えながら行う花火である。手筒花火は、打ち上げ式ではなく吹き上げ式の花火で、その火柱は大きいものだと10数メートルにもなる。 愛知県豊橋市の吉田神社は手…

第1440話 おみくじの創始者・元三大師良源

序文・厄除け大師 堀口尚次 良源は、平安時代の天台宗の僧。諡号は慈恵(じえ)。一般には通称の慈恵大師、元三大師(がんざんだいし)の名で知られる。第18代天台座主〈天台宗の最高の位〉であり、比叡山延暦寺の中興の祖として知られる。また、中世以降は民間…

第1439話 家康と多羅尾光俊

序文・甲賀忍者 堀口尚次 多羅尾(たらお)光俊(みつとし)は、戦国時代から安土桃山時代の近江国の武将。 近江国甲賀郡信楽荘小川の国人・多羅尾光吉の子。母親は若江三人衆の1人である池田教正の娘であるとされるが、教正の活動が初めて確認できるのは光俊が…

第1438話 徳川家康の側室・西郡局

序文・鵜殿と徳川の因縁 堀口尚次 西郡局(にしのこおりのつぼね)は、戦国時代から江戸時代初期にかけての女性。徳川家康の側室。三河国宝飯郡の武家・鵜殿氏の出身。呼び名は西郡の方ともいう。 西郡局の実父は柏原城主鵜殿氏に従った加藤氏といわれる。加藤…

第1437話 郡山・安積疎水の背景にあるもの

序文・士族安泰のために大久保利通が考えた 堀口尚次 8世紀に石背国(いわせのくに)が設置された際には方八町に国府が置かれたという説がある。 ちなみに当時の古代律令制度の下で、郡の官人〈郡司(こおりのつかさ)〉が政務を執った役所のことを郡衙(ぐんが)…

第1436話 懸衣翁

序文・十王の配下 堀口尚次 懸衣翁(けんえおう)とは、死後の世界の三途の川のほとりにある衣領樹(えりょうじゅ)という木の上、または川辺にいる奪衣婆(だつえば)の隣にいるといわれる老人の妖怪である。 奪衣婆と共に十王の配下で、奪衣婆が亡者から剥ぎ取っ…