ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

第1482話 野次馬

序文・親父馬 堀口尚次 野次馬とは、本来は歳を取った馬や御(ぎょ)しがたい馬を指す日本語である。そこから転じて、自分とは直接関係の無い事象〈事件・事故を主とする、世の中で起こるもろもろの出来事・現象〉に浅はかな興味を抱き、物見高く集まる、面白…

第1481話 左甚五郎

序文・甚五郎彫刻刀 堀口尚次 左甚五郎は、江戸時代初期に活躍したとされる伝説的な彫刻職人。講談や浪曲、落語、松竹新喜劇で有名であり、左甚五郎作と伝えられる作品も各地にある。 日光東照宮の眠り猫をはじめ、甚五郎作と言われる彫り物は全国各地に100…

第1480話 ババ抜きとジョーカー

序文・ババを引く 堀口尚次 ババ抜きとは、複数人で行うトランプゲームのひとつ。始めに同数のカードを人数分配り、一枚ずつ他者から抜き取り同じ札があれば捨て、最後にジョーカーを持っている者が負け。ストップ系のゲーム で、ジョーカーを1枚加えた53枚…

第1479話 三店方式

序文・パチンコの裏側 堀口尚次 三店方式とは、日本のパチンコ店で行われている営業形態である。パチンコ店・景品交換所・景品問屋の3つの業者、およびパチンコ遊技者が特殊景品を経由することで、違法性を問われない形でパチンコ玉の現金化が行われる。 終…

第1478話 肥後守の運命

序文・肥後どこさ 熊本さ 堀口尚次 肥後守(ひごのかみ)は、日本で太平洋戦争前から使われている簡易折りたたみ式刃物〈ナイフ〉。登録商標であり特定の製品の名称であるが、同形状のナイフの総称として呼称されることが多い。 明治中期に兵庫県の実業家の重…

第1477話 玉の輿にのった桂昌院

序文・八百屋の娘から将軍の側室 堀口尚次 桂昌院(けいしょういん)〈寛永4年 - 宝永2年〉は、江戸幕府3代将軍・徳川家光の側室で、5代将軍・綱吉の生母。通称は玉。 京都の大徳寺付近で産まれる。『徳川実紀』によれば、父は関白・二条光平の家司(けいし)で…

第1476話 菓子メーカー・ハリス

序文・漫画「ハリス旋風」 堀口尚次 ハリスは、かつて存在した日本の菓子製造販売会社。戦後の一時期、チョコレートやチューインガムなどの製造で、カバヤ・シスコ・フルタ・前田製菓などと共によく知られた。 森秋廣が満州〈中国東北部〉から引き揚げて昭和…

第1475話 捨て石

序文・隠された意図 堀口尚次 囲碁において捨て石とは、意図的に相手に取らせることで利益を得るために打たれる石のことである。序盤からヨセの段階まで、ゲームの進行の各段階においてしばしば用いられる手筋であり手段である。 手筋とは囲碁用語の一つで、…

第1474話 トリアージ

序文・選別と優先 堀口尚次 トリアージは、多くの傷病者が発生している状況において、傷病の緊急度や重症度に応じた優先度を決めること。中国や台湾など漢字圏では、検傷分類と言われる。救急事故現場において、患者の治療順位、救急搬送の順位、搬送先施設…

第1473話 家督争いに敗れた上杉景虎

序文・嫡男がいない悲劇 堀口尚次 上杉景虎は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。北条氏康の七男。母は遠山康光の妹。初めは北条三郎と名乗ったと推定される。のちに上杉謙信の養子になり、その初名である「景虎」を名乗った。 永禄12年6月、武田氏…

第1472話 アフリカ系アメリカ人の大移動

序文・黒人の大移動 堀口尚次 アフリカ系アメリカ人の大移動、または黒人の大移動とは、1914年から1950年まで、アメリカ合衆国南部の田舎から移動した、100万人以上のアフリカ系アメリカ人の動きを指したアメリカ史の用語。英語では「Great Migration」。ア…

第1471話 花火の「玉屋」と「鍵屋」

序文・稲荷信仰の屋号 堀口尚次 江戸時代になり、戦がなくなると、花火を専門に扱う火薬屋が登場した。徳川発祥の地である、岡崎を中心とした三河地方〈現在の愛知県東部〉は江戸時代、徳川幕府によって唯一、火薬の製造・貯蔵を公式に許可されていた。その…

第1470話 ねずみの殿様・斎藤隆夫

序文・反戦演説と粛軍演説 堀口尚次 斎藤隆夫〈明治3年 - 昭和24年〉は、日本の弁護士、政治家である。帝国議会衆議院において、立憲主義・議会政治・自由主義を擁護し、弁舌により軍部の政治介入に抵抗した。 「腹切り問答」を行った浜田国松や人民戦線事件…

第1469話 伊保原飛行場と神風特別攻撃隊草薙隊

序文・愛知から飛び立った特攻隊 堀口尚次 伊保原(いぼはら)飛行場は、愛知県豊田市浄水町に存在した飛行場である。 1940年に愛知時計電機〈航空機部門は後に愛知航空機となる〉の試験飛行場として建設され、その後、軍との共用飛行場となった。滑走路は3本…

第1468話 日本の戦闘機はベンツのエンジンだった

序文・熱田神宮のアツタ? 堀口尚次 アツタは、第二次世界大戦頃にドイツのダイムラー・ベンツで開発・製造されたDB 600とDB 601エンジンを、大日本帝国海軍〈日本海軍〉の指示で愛知航空機がライセンス生産した航空機用液冷エンジンである。DB 600Gをライセ…

第1467話 彩帆香取神社

序文・占領したサイパン島の神社 堀口尚次 彩帆香取(さいぱんかとり)神社は、アメリカ合衆国北マリアナ諸島サイパン島ガラパン〈創建時、南洋群島サイパン島ガラパン町〉に所在する神社である。大正時代に創建されて太平洋戦争中に破壊されたが、昭和60年11…

第1466話 出家した旗本・鈴木正三

序文・仏教に傾倒 堀口尚次 鈴木正三(しょうさん)は、江戸時代初期の曹洞宗の僧・仮名草子作家。元は徳川家に仕えた旗本である。本姓は穂積氏で、三河鈴木氏の一族。通称は九太夫、号は玄々軒、法名は正三。法名の由来に関しては、俗名の読み方を改めたもの…

第1465話 ウドの大木は草

序文・木ではない 堀口尚次 ウドは、ウコギ科タラノキ属の大型の多年草。山野に自生するほか、栽培も行われている。生長すると茎が太く大きくなり、若い葉や茎は香りが強く山菜や野菜として好まれる。季語は晩春。 大型の多年草で丈が高く、高さ約1 - 1.5メ…

第1464話 津山三十人殺し

序文・八つ墓村 堀口尚次 津山三十人殺しは、昭和13年5月21日未明に岡山県苫田郡西加茂村大字行重〈現・津山市加茂町行重〉の貝尾・坂元両集落で発生した大量殺人事件。司法省による事件名は津山事件で、犯人の姓名を取って都井睦雄(といむつお)事件とも呼ば…

第1463話 巌流島の正式名称は「船島」

序文・小次郎は巌流 堀口尚次 巖流島は、山口県下関市・関門海峡に在る島〈無人島〉。正式名称は船(ふな)島(しま)。所在地は「山口県下関市大字彦島字船島648番地」。 本州〈下関市彦島〉から約0.4 kmの関門海峡内に在る小島。島全体が平らな地形であり、標…

第1462話 人斬り浅右衛門

序文・試し斬り役 堀口尚次 山田浅右衛門は、江戸時代に御様御用〈御試御用〉という刀剣の試し斬り役を務めていた山田家の当主代々の名乗り。ただし、歴代当主には「朝右衛門」を名乗った人物もいる。死刑執行人も兼ね、江戸時代から首切り浅右衛門、人斬り…

第1461話 江戸時代の残忍な試し斬り

序文・試し斬り役人 堀口尚次 試し斬りとは、刀剣を用いて巻藁、畳表、青竹等の物体を切り抜くこと。試斬(しざん)、据物斬(すえものぎ)りとも呼ばれる。江戸時代には様斬(ためしぎり)とも書かれた。 日本刀は1本1本が手作りの鍛造品であり、名手とよばれる刀…

第1460話 濃尾崩れ

序文・隠れキリシタンの受難 堀口尚次 濃尾崩れは、江戸時代前期に、尾張国と美濃国で隠れキリシタンが検挙された事件。崩れとは、1つの地域で大勢のキリシタンの存在が発覚し、その信仰組織が崩壊することである。 永禄9年からキリスト教の布教が始まった濃…

第1459話 ドリフト族

序文・進行方向と逆向きにハンドルをきる 堀口尚次 ドリフト走行は、自動車や二輪車における走行方法の一つであり、タイヤを横滑りさせながら走行させるテクニックである。単に「ドリフト」と省略して呼ばれることもある。「ドリフト」とは英単語の"drift"〈…

第1458話 名古屋にあった通称・アメリカ村

序文・進駐軍住居 堀口尚次 白川公園は、愛知県名古屋市中区栄二丁目にある公園である。 名古屋市の中心オフィス街伏見に程近いところにある緑豊かな公園である。グラウンドもあり、祭りやデモ行進などの集合場所として利用されることもある。公園内には、名…

第1457話 目から鱗が落ちたパウロ

序文・キリストの諭し 堀口尚次 目から鱗が落ちるは、新約聖書からのことわざ。 今まで気付かなかったことが、何かをきっかけとして分かるということを意味する。自分の視野が広がるようになるという意味である。目から鱗と略されて用いられる場合がある。目…

第1456話 地球空洞説

序文・地下世界 堀口尚次 地球空洞説とは、我々の住むこの地球は、中身の詰まった球体ではなく、ゴムボールのように中空であったり、別世界へ繋がっているという考え方。古くから概念として存在する。「アガルタ世界」や小説「地底旅行」が有名である。 大航…

第1455話 六根清浄

序文・修験道 堀口尚次 六根清浄(ろっこんしょうじょう)とは、人間に具わった六根を清らかにすること。「六根浄」ともいう。根を防護すること。お経に説かれている六根は般若心経にもあるが、法華経の方がくわしい。六根清浄によるご利益について説いている…

第1454話 短命に終わった名古屋イタリア村

序文・3年で終焉 堀口尚次 名古屋港イタリア村は、名古屋港ガーデンふ頭内で運営されていた複合商業施設である。2008年5月7日に経営破綻を発表してその後営業を停止し同年12月4日付けで大規模小売店舗立地法による届出により廃止された。〈営業3年間〉 2005…

第1453話 武田信玄の薄幸な娘・黄梅院

序文・政略結婚の陰で 堀口尚次 黄梅院〈天文12年 - 永禄12年〉は、戦国時代から安土桃山時代にかけての女性。武田信玄と正室・三条の方の長女。北条氏政の正室。武田義信は同母兄、武田勝頼は異母弟。 甲斐国の生まれ。天文20年8月頃より、武田氏・後北条氏…