序文・私にとってスナフキンは憧れの人だったのかも知れない。私のムーミン谷探しの旅はまだ終わっていません。
堀口尚次
スナフキンは漫画ムーミンに登場する人間のようなキャラクターだ。主人公のムーミンが様々な問題に直面すると、このスナフキンに相談する事が多い。私は、幼いながらスナフキンの言動に影響されたように記憶している。また、大人になってからも、どこか郷愁をさそうその言動が脳裏に焼き付いている。
今回はそんなスナフキンの名言のいくつかを紹介します。
1:「あんまり誰かを崇拝するということは、自分の自由を失うことなんだ」
2:「嵐の中にボートを出すばかりが勇気じゃないんだよ」
3:「もっと意気地のない弱虫は、自分のした悪いことを隠して人を騙すことよ」
4:ムーミン「義務って何のこと?」⇒スナフキン「したくないことを、する
とさ」
5:「いつもやさしく愛想よくなんてやってられないよ。理由はかんたん。時間
がないんだ」
6:「本当の勇気とは自分の弱い心に打ち勝つことだよ。包み隠さず本当のこと
を正々堂々と言える者こそ本当の勇気のある強い者なんだ」
7:「いざ泣こうとすると、泣けないことってあるだろ?」
8:「怖いかどうかはやはりムーミン自身が経験しなけりゃならないんじゃない
かな」
9:「みんなと同じことをするのはたやすいことだ」
10:「世の中にはね、自分の思い通りになってくれない相手のほうが多いんだ
よ。おべっかばっかり使って友達になろうとするやつも同じくらい
多い。だけどムーミン、僕はそんなやつが大嫌いさ」
11:「人の涙を弄んだり、人の悲しみを省みない者が涙を流すなんておかしい
じゃないか」
12:「君は今日一日ムーミン谷に笑いを与えたんだ。ムーミン谷は今日一日何
となく楽しい。それは君のおかげだ」
13:「『そのうち』なんて当てにならないな。いまがその時さ」
14:「何か試してみようって時には どうしたって 危険が伴うんだ」
15:「一度決めたら最後までやりぬく、それが俺の人生さ」
彼は、テントで生活し、一日中釣りをしている。ギターやハーモニカも奏でる孤高の旅人って感じ。パイプを愛用し、低い声でムーミンに諭すように話す姿が印象的でした。子供が憧れる理想の大人像だったのかもしれない。
私は大人になったが、いったいどれだけスナフキンに近づけたんだろう。