序文・’70年代洋楽ロックは不滅なり
堀口尚次
往年のロックには素晴らしい作品が多い。いくつかを列挙してみた。
①天国への階段(レッド・ツェッペリン)
「金(カネ)で天国への階段を買おうとする婦人」と「我々を導こうとする笛吹」が出て来る。「物質的・金銭的な思想」と「観念的・精神的な思想」を対比させて抒情的なメロディーとダイナミックな楽曲展開でロック史に輝く名曲。
歌詞・楽曲・アレンジすべてに於いて完璧。特にギター・ソロが世界的に有名。
高校生の時にバンド演奏したが難しかった。イントロの12弦ギターがいい。
③レット・イット・ビー(ビートルズ)
「なすがままに」と和訳され、ビートルズ解散前に発表された曰く因縁付きの曲。前奏のピアノは有名で、私も中学生の頃教室にあったピアノで弾いていた。
④アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(ピンク・フロイド)
学校教育や社会の中での抑圧・疎外感を「壁」に例えた歌詞で、社会風刺をした名曲。2枚組のコンセプト・アルバムは全曲繋がっており、ロック・オペラと呼ばれる。アルバム「狂気」の方が有名だが、私はこの曲が好き。
⑤スモーク・オン・ザ・ウォーター(ディープ・パープル)
「湖上の煙」と和訳されたが意味不明。どうやら、スイスの湖の畔にあるレコーディングスタジオが火事になった経緯から、歌詞が出来た模様。イントロのギター・リフは余りにも有名。
⑥明日にかける橋(サイモン&ガーファンクル)
アート・ガーファンクルの透き通った声は規格外。「君が苦しんでいるなら、僕がその逆巻く川に架ける橋になるよ」という優しくも勇ましい歌詞がいい。
⑦ボヘミアン・ラプソディ(クイーン)
オペラとロックの融合。ブライアン・メイのギター・アンサンブルも絶品。
⑧ユア・ソング(エルトン・ジョン)
邦題「僕の歌は君の歌」で、最高のラブ・ソング。ジョン・レノンは、「僕ら(ビートルズ)の出現以降、最初に起こった新しいこと」と述べた。
⑨デトロイト・ロック・シティ(キッス)
キッスのライブでは必ずトップにやるナンバー。単純なギター・ソロだが、メロディアスで、エレキ・ギターのハモリもカッコイイ。
⑩アイ・ショット・ザ・シェリフ(エリック・クラプトン)
原曲はレゲエ音楽の第一人者ボブ・マーリーで、クラプトンがヒットさせた。