序文・未憎悪の大災害であった伊勢湾台風、殉難者への鎮魂の軌跡です。
堀口尚次
伊勢湾台風は昭和34年台風第15号、台風195915号、国際名:ヴェラ/Veraは、昭和34年9月26日に潮岬に上陸し、紀伊半島から東海地方を中心にほぼ全国にわたって甚大な被害をもたらした台風である。伊勢湾沿岸の愛知県・三重県での被害が特に甚大でありこの名称が付けられた。死者・行方不明者の数は5,000人を超え、明治以降の日本の台風の災害史上最悪の惨事となった。
私が生まれる四年前に伊勢湾台風が襲来したわけだが、親父は名古屋市瑞穂区の借家で、一晩中暴風雨と戦ったと云う。私は生れも育ちも東海市(名古屋市の南で、知多半島の付け根)であることから、伊勢湾台風の被害の甚大さは小さい頃から聞いていた。この年になって、親父と共に史跡(慰霊碑・記念碑等)24箇所を巡る事を思い立った。以下にその軌跡を記する。地図に表記なないものばかりで苦心したが、1ヶ月かけて回り達成感が得られた。殉難者への鎮魂になれば幸いだ。
⑦名古屋市南区浜田町→伊勢湾台風殉難者慰霊之碑(通称・靴塚)
⑩名古屋市南区観音町1・観音公園→「我らと共に」碑
⑬名古屋市千種区平和公園3・平和公園→伊勢湾台風殉難者慰霊之碑
⑭飛島村→伊勢湾台風殉難之碑⑮弥冨市稲狐町→伊勢湾台風殉難之塔
⑯弥冨市西新田→水難の碑
⑰弥冨市(旧十四山村)十四山西公園→伊勢湾台風災害復興之碑
⑱弥冨市鍋田町・鍋田神社→伊勢湾台風殉難之碑・伊勢湾台風殉難者慰霊観音
⑲弥冨市松山・いこいの広場→伊勢湾台風工事完工記念碑
⑳木曽岬町→伊勢湾台風締切記念碑㉑木曽岬町・木曽岬神社→遭難者の霊祭神
㉔桑名市(旧長島町)→伊勢湾台風水難犠牲者慰霊碑・水神地蔵尊