ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

第94話 うるう年の理屈

序文・オリンピックとうるう年って関係あるんだろうか?

                               堀口尚次

 

 4年に一度のうるう年には、2月29日が存在するが、その日が誕生日の人は、「4年に1歳しか歳をとらないんだ」と思っていたが、日本の法律では、誕生日を基準とした行政手続に限り「みなし誕生日」を2月28日としている。

 「閏(うるう)」とは、暦こよみの上での日数や月数が平年より多いことを指し、この日を「閏日(うるうび)」、閏日がある月を「閏月(うるうづき)」、閏日がある年を「閏年(うるうどし、じゅんねん)」という。このうるう年は、約4年に一度訪れる。平年は365日だが、うるう年には366日になるということだ。なぜ、うるう年が設定されたのかというと、実際の季節と暦がずれてしまうためだ。

 平年を365日とする太陽暦で、地球の平均回帰年(太陽が黄道上の分点と至点から出て、再び各点に戻ってくるまでの周期のこと)は、約365.242199 日になるので、ずっと365日の暦にしてしまうと、徐々に季節と暦がずれてしまいます。そのため、ほぼ4年に一度、2月に1日を足して調節をしている。

 上記で説明した通り、地球が太陽の回りを一回りするには、約365.24219日かかる。グレゴリオ暦では、1年の平均日数が、この日数に近くなるようにうるう年を入れている。とはいっても、グレゴリオ暦法での1年の平均日数を計算すると365.2425日になので、グレゴリオ暦の1年と実際の1年との間には約0.00031日程度の差がある。そのため、数千年程度で1日のずれが生ずるはずだ。しかし、そのときにどのように修正をおこなうのかは、今のところはっきり決まっていない。

 西暦2000年、2004年、……、2016年、2020年というように4の倍数の年がうるう年になる。ところが、うるう年は4年間に1回1日を加えて差を調整するものの、実際にはこれだと加え過ぎていて、太陽の動きとずれてしまう。このずれは400年で約3日分。それを解消するために、さらにルールを加える。それが400で割り切れない100の倍数年を平年とするというものだ。つまり西暦2100年は4の倍数ですが、100で割り切れるものの、400の倍数ではないので、うるう年にはなりません。400で割り切れる2000年、2400年はうるう年となっています。まとめると、うるう年は次のようなルールで訪れます。『4の倍数になる年はうるう年・しかし、100の倍数となる場合は平年・ただし、400で割り切れる年はうるう年』とまあ複雑な仕組みだが、よく考えたものだ。

f:id:hhrrggtt38518:20211017174301j:plain