ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

第106話 レジでの出来事

序文・また自分を棚に上げてしまった。反省しています。

                               堀口尚次

 

 とある大手スーパーのレジでの出来事です。買い物カゴに一杯に商品を入れて、レジの台へ「よっこいしょ」と降ろし、マイバックならぬマイカゴを持参していたので、それもその買い物カゴの上に置きました。ところが、前の客(年配のおばあさん)が、セルフ会計の機械が上手く操作できなくて、レジ係の女性が手ほどきにとまどっているのか、私の番がまわってきません。ふと隣のレジを見ると、レジが空いており、その空いてるレジの女性と目が合い、私が、『そちらのレジへ移動します』とジェスチャーで答えて、さっきレジの台に降ろした、買い物カゴとマイカゴをもう一度カートに乗せて、その隣のレジへ移動しようとした一瞬の隙に、違う客にそのレジを取られてしまいました。私は、「えっ?!」と声にだしてしまいましたが、そのレジの女性は何食わぬ顔で、一瞬の隙に入り込んだ客の清算を始めるではないか!嗚呼・・・。

 私は、ここは大人の対応として、真摯に毅然とした態度でもう一度元のレジに戻りました。それからは、勿論隣のレジの女性とは目を合わせない様に心掛けました。ほんの少しだけ、憤懣(ふんまん)やるかたない気にもなりましたが、自助・公序・共助の精神で、その場を乗り切りました。

 たぶん、隣のレジの女性も、移動して来た私の買い物の清算を行うつもりだったが、一瞬早く滑り込んで来た女性客に対して、「あちらのお客様が先ですから」とも言えないだろうし、結果として瞬時にレジを移動しなかった私の過失だったのだと思います。

 最初は、目が合ってジェスチャーでレジを誘導してくれたあのレジの女性も、少しでも客の役に立てばと思っての行動だったのだろう。あの女性にしてみても、まさか一瞬のスキに違う客が滑り込むという事は、想定外だったのだろう。

 私は、少しでもあの隣のレジの女性を恨んだことを、恥ずかしく思った。なぜ、あの時、自分のレジ清算が終わって帰る前に、目が合ってジェスチャーで誘導してくれた隣のレジの女性に、「さきほどは、ご親切なお気遣いありがとうございました。私がのろのろしてたからね。また来ますね。」ぐらいのことが言えなかったのだろうか。やはり、日頃から落ち着いて行動し、常に謙虚で常に誠実を念頭に生きていれば、今日の様な不満は生まれないもの。

 帰りに、そのスーパーに出張販売の「風来坊の手羽先」が来ていたので、家族と自分用に買って帰りました。その時には私のご機嫌もなおり、出張販売の女性と楽しい会話も楽しめましたとさ。

f:id:hhrrggtt38518:20211022164443j:plain

※画像と本分内容とは関係ありません。