序文・「それじゃまたな」と別れる時の、お前がいい。
堀口尚次
テレビドラマ「俺たちの旅」が大好きでした。小学6年生だったので、リアルタイムでは観ていないが、再放送は欠かさず観ていました。中村雅俊〈カースケ〉・田中健〈オメダ〉・秋野大作〈グズロク〉の三人が繰り広げる青春群像は、最高に面白く、また感動を覚えた傑作ドラマでした。人生とは何か、生きるとはどうゆう事なのかを映像の中の彼らから学んだ様に思います。今回は、ドラマのエンディングで表示される『短編詞』のような一文のいくつかを紹介します。バックミュージックに「ただお前がいい」が流れていると最高です。
男はみんな心のどこかに淋しさを抱いている
男とは馬鹿な生きものである だから美しい
生きることの本当の意味は学校では教えてくれない
人は時に欲望に背いて生きる場合がある それは人間の業なのだろうか
誰だって秘密にしておきたい思い出が一ツぐらいはあるものだ
純粋であればあるほど人はキズついていく 何故なのだろうか?
迷路の中をあっちへぶつかりこっちへぶつかり それが青春なのだ
金も名誉も地位もいらなきゃ生きることはこんなにも楽しいのに-
馬鹿げたことを一緒にやった友ほどいつまでも忘れられないものだ
なぜなのだろうか?
明日のために今日を生きるのではない今日を生きてこそ明日が来るのだ
男は心がかよいあえばもうそれだけで何もいらない
いろんな悲しみがあるだがそれをわかりあえた
悲しい者同士の心がかたくむすばれる
本当に愛しているなら心の中にしまっておきたい
たとえ淋しくてもたとえ苦しくてもいろんなことがあった方がいいじゃないか
人生には-
人はなりふりかまわず働くときなぜか美しい
淋しさを知っている人間だけが笑って生きて行くことの楽しさも知っている
やさしさを持った人間がどうしようもないせつなさを心に抱いて
この世の中を生きて行く
嘘をついてまでかばってやることが本当の友情だろうか?
本物の生き方がそこにあった、男の友情と生きている証左がそこにあった。