ホリショウのあれこれ文筆庫

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第236話 四字熟語の成り立ち

序文・外人泣かせの四字漢字

                               堀口尚次

 

①【乾坤一擲(けんこんいってき)】

運命を賭けて、いちかばちかの大勝負をすること。「乾坤」は、天と地、陰と陽。転じて、さいころの奇数と偶数の目の意。また、天下を賭けるような大勝負をすること。「一擲」は、さいころを一回だけ投げて勝負すること。

②【捲土重来(けんどちょうらい)】

一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ。巻き起こった土煙が再びやって来る意から。「捲土」は土煙が巻き上がることで、勢いの激しいことのたとえ。「重来」は再びやって来ること。郵政民営化を国民に問うとして解散した小泉首相が記者団に「捲土重来!」と言ってた。

③【虎視眈眈(こしたんたん)】

強い者が機会をねらって形勢をうかがっているさま。虎が獲物をねらって、鋭い目でじっと見下ろす意から。「虎視」はとらが獲物をねらい見ること。「眈眈」は虎が見下ろすさま。ねらい見るさま。まさに下剋上の様相。

④【明鏡止水(めいきょうしすい)】

邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。「明鏡」は一点の曇りもない鏡のこと。「止水」は止まって、静かにたたえている水のこと。かつて海部首相が記者団に質問されて「明鏡止水です」と答えていた。

⑤【虚心坦懐(きょしんたんかい)】

心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていること。心にわだかまりがなく、平静に事に望むこと。また、そうしたさま。「虚心」は心に先入観やわだかまりがなく、ありのままを素直に受け入れることのできる心の状態。「坦懐」はわだかまりがなく、さっぱりとした心。政治家に求めたい。

⑥【付和雷同(ふわらいどう)】

自分にしっかりとした考えがなく、他人の言動にすぐ同調すること。「付和」は定見をもたず、すぐ他人の意見に賛成すること。「雷同」は雷が鳴ると万物がそれに応じて響くように、むやみに他人の言動に同調すること。中学生の時に校長先生が「付和雷同になるな!」と宣(のたま)っていた。

※【弱肉強食】で、「○肉○食」という問題が出た時に、「焼肉定食」と書いたのは誰ですか~?!

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