ホリショウのあれこれ文筆庫

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第265話 アポロの月面着陸

序文・月にウサギはいなかった?!

                               堀口尚次

 

 アポロ計画は、アメリカ航空宇宙局NASA〉による人類初の月への有人宇宙飛行計画である。1961年から1972年にかけて実施され、全6回の有人月面着陸に成功したとNASAは発表した。

アポロ計画〈特に月面着陸〉は、人類が初めて有人宇宙船により地球以外の天体に到達したと称する事業であった。これは宇宙開発史において画期的な出来事であっただけではなく、人類史における科学技術の偉大な業績としてもしばしば引用されていた。

 月面着陸は、地球の衛星である月への着陸をいう。人類史上初の月面着陸は、アメリカ合衆国アポロ11号計画における船長ニール・アームストロングと月着陸船操縦士エドウィン・オンドリンによるものだった。1969年7月20日、司令船操縦士マイケル・コリンズが月周回軌道上の司令船コロンビアで待機する中、2人の乗り込んだ月着陸船イーグルは司令船から切り離され、午後4時17分、月面に着陸し21時間30分滞在した。米国が着陸計画を終了した1972年12月までに月に到達したのは合計12人、いずれも米国宇宙飛行士である。

 地球の歴史上初めて地球以外の天体の上に降り立ち、船長ニール・アームストロングは有名な以下の言葉を残した。『これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。

 この模様は全世界にテレビ中継され、当時小学生だった私は、自宅の白黒テレビを食い入るように観た記憶がある。

 あれから半世紀以上が経つが、目覚ましい科学技術の進歩のはずだが、月面着陸はあれ以来ない。当時の技術で成功したのだから、今の技術で成功しない訳がないと思うのが素人の考えなのだろうか。「あの月面着陸は捏造」などの陰謀論を挙げれば枚挙に遑(いとま)がない。

 宇宙開発においても、アメリカと鎬(しのぎ)を削っていたソ連が、アポロの月面着陸成功を妬(ねた)んでいたという見方もできる。ソ連からすれば屈辱的なことなのだ。

 私は、真相を詳(つまび)らかにするつもりもないし、この目で観たことを事実だと信じている。白黒テレビの前に家族全員が集まって見入った思い出は真実だ。

 幼い少年の瞳に映った宇宙へのロマンと憧れは、永遠の真実であって欲しい。

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