ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

第378話 鉄道に現存する箇所

序文・なにこれ珍四景

                               堀口尚次

 

 名古屋鉄道三岐鉄道に現存する、珍しい場所を訪ねてみました。

 

ダイヤモンドクロッシング

名古屋臨海鉄道東築線と名古屋鉄道築港線の線路が直角に交差する場所。ダイヤモンドクロッシングとは、鉄道の平面交差する箇所における軌道構造で、直交するものと、X字状の配置で特殊分岐器の一部となっているものがある。頭文字をとってDCと略記することもある。中央部の形状がダイヤモンド形〈菱形〉であるためこう呼ばれる。今回の場所にあるのは直交タイプであり、路面電車でなく直交するタイプのダイヤモンドクロッシングで現存するものは全国でもここだけである。車両が通過すると独特の音が響く。〈ガタンゴトンではなく、ゴトゴトゴトゴト〉

小野浦駅遺構

名古屋鉄道知多新線に計画された幻の駅。当初は駅周辺の住宅地開発を予定していたが、計画の遅れおよび近隣住民の減少により乗車利用が見込めないことなどから、野間 - 内海間の開業時には設置が見送られた。遺構は現在も残っており、列車内からも建設途中のプラットホームが確認できる。

時志(ときし)駅跡

名古屋鉄道河和線にかつて存在した駅跡。河和口駅に近いことから戦時中に休止となり、戦後に行われた休止駅の整理で廃止された。駅として機能していたのは10年にも満たなかった。

ねじり橋・めがね橋

 三重県三岐鉄道北勢線〈小型のナローゲージ車両で有名〉にかかる橋。

めがね橋は、全国に数多く存在する眼鏡橋の中でも、大変珍しいコンクリートブロック製で、三連式のアーチが美しく、北勢線の代表的な撮影スポットとなっている。ねじり橋は、江戸時代に作られた「六把野井水(ろっぱのゆすい)」に架かる橋で、橋と用水が斜めに交差するため、アーチ橋下部のブロックは、ひねりを入れて積まれている。この構造は「ねじりまんぽ」といい、現存するコンクリートブロック製の橋では唯一といわれる大変貴重な橋。※正式名・六把野井水拱橋(きょうきょう)

 

私はまったく鉄道オタクではありませんが、興味深いものだけ集めてみました。