序文・日本人小野洋子の影響多大
堀口尚次
ジョン・ウィンストン・オノ・レノン、1940年10月9日 - 1980年12月8日は、イギリス出身のシンガーソングライター、ギタリスト、キーボディスト、平和運動家。ビートルズを立ち上げたリーダーでボーカル、ギターなどを担当するとともに、ポール・マッカートニーと「レノン=マッカートニー」としてソングライティング・チームを組み、多くの楽曲を作曲した。1965年にはMBA・大英帝国第5級勲位を受章した。※のちに英国のベトナム戦争支持への反対を理由に返上した。
1970年のビートルズ解散後はアメリカを主な活動拠点とし、ソロとして、また妻で芸術家のオノ・ヨーコ〈小野洋子〉と共に活動した。1975年から約5年間音楽活動を休止した後、1980年に活動を再開するも、同年12月8日ニューヨークの自宅アパート前において銃撃され死亡した。前妻シンシアとの間に生まれた長男ジュリアンと、ヨーコとの間に生まれた次男ショーンの2人の息子がいる。
ジョンとヨーコは、マスコミから奇妙なカップルとして格好の餌食にされる一方、反戦運動における重要人物ともみなされるようになった。また、左翼団体の国際マルクス主義グループと関係を持っていたことからFBIの監視対象にもなっていた。1969年以降は、ジョンはヨーコとともにプラスチック・オノ・バンドとしての活動やベトナム戦争に対する反対と平和を求める活動に参加した。
ビートルズ全員がそうであったが、ジョンの発言は特にユーモアに富んでいた。ロンドン劇場に招待され、選ばれたスターたちが出演し、イギリス王室の人々を中心に楽しむショーで、お上品な空気が気に入らなかったジョンは「安い席の人たちは拍手を、それ以外の方は宝石をジャラジャラ鳴らしてください」と言ってのけたのだ。
晩年のヒット曲「イマジン」はあまりにも有名だが、その歌詞はオノ・ヨーコの詩集からインスピレーションを得たとされる。国家や宗教や所有欲によって起こる対立や憎悪を無意味なものとし、曲を聴く人自身もこの曲のユートピア的な世界を思い描き共有すれば世界は変わる、と訴えかけるもの。