ホリショウのあれこれ文筆庫

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第487話 明知鉄道温泉企画

序文・平均年齢64歳の珍道中

                               堀口尚次

 

 過日、旧会社OBの諸先輩と四人で、私が企画した日帰りツアーに出かけました。天候にも恵まれ、秋晴れの山里を満喫できました。

 私は、愛知県東海市の自宅から名古屋鉄道常滑線名古屋市金山駅へ行き、ここで三人が集合し、JR中央本線中央西線)に乗り、途中の愛知県高蔵寺駅でもう一人が合流し、岐阜県恵那駅で、明知(あけち)鉄道に乗り換えました。

 明知鉄道は、旧国鉄特定地方交通線を引き継いだ「第三セクター方式」です。豆知識ですが、終点駅名は「明智(あけち)駅」となります。因みに明智町です。

 1両編成のディーゼル車両で、終点の明智駅まで1時間弱ののんびりした列車旅となりました。明智駅周辺は「大正村」として観光地化されていますが、衰退の感は否めませんでした。それでも折り返しの列車時間まで1時間20分をとりましたので、様々な大正時代の施設〈復元したものも含み〉を訪れ、貴重な展示物などを拝観しました。因みに大正村の歴代村長は、初代の高峰美枝子から、司葉子そして竹下景子となっていました。

 その後、折り返し列車に乗り「花白温泉駅」で途中下車し、駅名でもある花白温泉に立ち寄りました。駅の周りには小さな温泉施設があるだけで、そのための駅であることが一目瞭然でした。大人四人で浴槽が満員になるような、本当に小さな温泉施設でしたが、ラジウム温泉で薪による焚き付けとなっていました。入浴後は併設の飲食施設で、私は地元名産の「寒天ラーメン」に舌鼓をうちました。諸先輩らは各々ビールで乾杯されていました。

 食後に「会計はまとめてお支払い願います」の張り紙を考慮して、年長の先輩が全員分を回収して支払うことになりましたが、ここで事件が勃発しました。なんとその先輩が支払い中に「400円たりないぞ~!?」とぼやきだす始末。とりあえず立て替えてもらいましたが、後で確認するとその先輩の支払金額が足りなかったようでした。先輩は「まぁビールも呑んだしなぁ~」と反省?!

 その後JR恵那駅までまたまたディーゼル車両に揺られ、そこから愛知県名古屋市まで中央西線で戻り、解散となりました。

 私は、朝6時半に家を出て、夕方5時に帰宅しました。少し強行行程でしたが、名古屋駅周辺の帰宅ラッシュがすさまじいので、避けたかったのでした。次回は、もう少しのんびりした行程で企画したいとも思いました。