ホリショウのあれこれ文筆庫

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第1208話 聖帝・仁徳天皇

序文・世界最大級古墳

                               堀口尚次

 

 仁徳(にんとく)天皇は、日本の第16代天皇。『日本書紀』での名は大(おお)鷦鷯(さぎき)天皇。実在したとすれば4世紀末から5世紀前半に在位したと推定されている。その業績から聖(ひじりの)帝(みかど)とも称される。

 即位元年、難波高津宮に都を移す。即位2年、武内宿禰(たけうちのすくね)の孫娘の葛城磐之媛(いわのひめ)を皇后とした。即位4年、人家の竈(かまど)から炊煙が立ち上っていないことに気づいて3年間租税を免除した。その間は倹約のために宮殿の屋根の茅(かや)さえ葺き替えなかったという記紀の逸話民のかまどに見られるように仁徳天皇の治世は仁政として知られる

 「仁徳」の漢風諡号(しごう)もこれに由来する。租税再開後は大規模な灌漑工事を実施し、広大な田地を得た。これらの業績から聖帝と称され、その治世は聖の世と称えられている。

 仁徳天皇が、どの家にも竈の煙が昇っておらず、これにより民衆が炊事もできないほど貧しいことを知り、三年間、課税と労役を全て止める事にした。という説話は、5世紀代には近畿地方において竈は普及しておらず、史実を反映した記述ではない。

 大仙陵古墳または大山古墳は、大阪府堺市堺区大仙町にある古墳、天皇陵。形状は前方後円墳。百舌鳥(もず)古墳群を構成する古墳の1つで、日本最大の古墳にして、世界最大級の墳墓である。

 実際の被葬者は明らかでないが、宮内庁により百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみさ)として仁徳天皇の陵墓に治定されている。仁徳天皇陵や仁徳陵古墳とも言う。

 ユネスコは2019年7月6日、大仙陵古墳を含む「百舌鳥・古市古墳群」を世界文化遺産として登録することを決定した。

 仁徳天皇は、日本の伝説的な天皇であり、紀元後4世紀から5世紀初頭にかけて在位したとされている。しかし、彼の実在性については歴史的な証拠が殆ど無く、神話や伝説の中のみ語られている。その為、現在では仁徳天皇は実在していなかったという説もある。