序文・旧岡田屋
堀口尚次
ジャスコ〈JUSCO〉は、かつてイオングループが展開していた総合スーパー〈GMS〉の店舗ブランド名である。また、イオン株式会社の旧商号としての「ジャスコ株式会社」も意味する。総合スーパー「イオン」の前身である。
旧岡田屋の創業家である岡田家〈政治家・岡田克也の実家〉の家訓「大黒柱に車を付けよ」そのままに、時流に合わせた店舗のスクラップアンドビルド『老朽化して非効率な設備や行政機構などを廃棄・廃止〈スクラップ〉した上で、新しい施設や設備、行政機構などに立て直す〈ビルド〉ことにより、設備・行政機構の効率化、集中化などを実現することで、和製英語。小売業界では、老朽化した店舗や小規模店舗を閉店し、同じ商圏〈または地域〉内で、より大規模の新店舗に置き換えることを指す。』を頻繁に行っていた。手法として2000年代以降では、イオンスーパーセンターへの業態転換、あるいは同一商圏内でも郊外にイオンショッピングセンター、イオンモールなどを開設することで、旧来の中心市街地に立地していた既存店舗を閉鎖・移転させる傾向があった。ただしそうした閉鎖店舗の一部では、跡地にマックスバリュをオープンさせることもあった。
1969年2月に当時はローカルスーパーマーケットチェーンの域を出なかった岡田屋〈三重県四日市市〉、フタギ〈兵庫県姫路市〉、シロ〈大阪府吹田市〉の3社が提携し、合弁で共同仕入会社の「ジャスコ株式会社」〈初代〉を大阪市福島区のシロ野田店5階を登記上本店として設立したことを起源とする。当初は新社名を従業員から募集して「日本ユナイテッド・チェーン株式会社」が選出されたものの、その後に英語訳である "Japan United Stores COmpany" の頭文字を取って日本語読みした「ジャスコ 〈JUSCO〉 」が正式採用される。
「ジャスコで逢いましょう」作詞:横内理員、作曲:中村泰士は、かつては、ジャスコ店内にて開店時・閉店時の音楽として利用されたり、CMソングとしても利用されていた。
【私見】筆者の地元愛知県東海市に隣接する名古屋市南区にジャスコがあり、幼少の頃によく親に連れて行ったもらった思い出がある。五階建て位の建物の屋上にミニミニ遊園地みないなものがあって楽しんだような…