ホリショウのあれこれ文筆庫

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第1466話 安産祈願の神・鹽竈神社

序文・潮の干満に関係

                               堀口尚次

 

 鹽竈(しおがま)神社は、宮城県塩竈市にある神社である。志波彦(しわひこ)神社との二社が同一境内に鎮座している。志波彦神社式内社名神大社〉。鹽竈神社式外社陸奥国一宮。両社合わせて旧社格国幣中社で、現在は神社本庁別表神社。神紋は「塩竈桜」。全国にある鹽竈鹽竃・塩竈塩竃・塩釜・塩釡神社の総本社である。

 元は当地には鹽竈神社のみが鎮座していたが、明治時代に志波彦神社が境内に遷座し、現在は正式名称を「志波彦神社鹽竈神社」とし1つの法人となっている。鹽竈神社境内には、国の天然記念物に指定されている塩竈桜があり、毎年当地の報道で取り上げられている。また塩竈みなと祭の際には、鹽竈神社が祭りの出発点となり、志波彦神社鹽竈神社の神輿が塩竈市内を練り歩き、御座船を始め約100隻の船を従えて松島湾を巡幸する。東北開拓の守護神であり、多くの初詣客が集まることでも知られる。秋には大規模な菊花展が開催される。

 主祭神である塩土老翁神(しおつちおじのかみ)は、謎の多い神であるが、の神格化と考えられている神武天皇や山幸彦〈ホオリ〉を導いたことから、航海安全・交通安全の神徳を持つものとしても見られる。また安産祈願のでもある。

 潮流を司る海路の神ともいわれ、出産は潮の干満に関係していることから、その満潮時の無事安産を祈って潮路の神から安産守護神として厚く信仰されている

 以下は神社のホームページより抜粋

『安産祈願 産土神のお恵みによりお子さんを授かった妊婦さんは、出産の無事を祈り安産祈願を致します。鹽竈神社の御祭神・鹽土老翁神は、古来より安産守護の神として全国から崇敬されております。当社で御祈願を受け、妊娠5カ月目の戌の日に腹帯を巻き、大神様の御神徳を戴かれ安らかなご出産となります様御祈念致します。祈 祷 料    金一万円より芳志 撤 下 品    安産御札・安産御守・腹帯・焼のり』