序文・世界最大の花
堀口尚次
ショクダイオオコンニャクは、サトイモ科に分類される被子植物。別名スマトラオオコンニャク。巨大な花序、枝分かれした1枚の巨大な葉、大きな球茎を持ち、世界最大の花として有名である。スマトラ島の熱帯雨林に自生する。
まれにしか花を咲かせず〈最短でも2年に一度〉、開花する期間も2日間のみと短い。開花の際、送粉者を誘引するために腐肉のような強烈な臭いを放つため「死体花」や「死体植物」と呼ばれる。
1889年に王立キュー植物園で初めて栽培され、開花した。それ以来、多くの植物園で開花している。個人が栽培することは難しいが、2011年にはカリフォルニアの高校で開花した。開花すると何千人もの観光客が集まり、近年はインターネットで開花の様子が配信されることもある。
花の形が燭台に似ることからショクダイオオコンニャクの名がある。スマトラオオコンニャクと言う別名もある。属名および種小名は古代ギリシア語に由来し、属名は「 amorphos 〈形のない、いびつな〉」+「 phallos 〈ファルス、男根〉」、種小名は「 Titan 〈タイタン、巨人〉に由来する。英名の「corpse flower 〈死体花〉」は、インドネシア語名の「bunga bangkai」から翻訳されたものである。お化けのように見えるのでお化け蒟蒻(こんにゃく)とも呼ばれている。
これまでに記録された最大の球茎は、 2010年にエディンバラ王立植物園で栽培されたもので、オレンジ大の大きさから7年間成長し、重量は153.9kgに達した。記録されている最も高い花序はベルギー国立植物園で栽培されたもので、2024年8月13日に高さ3.225mに達した。
