ホリショウのあれこれ文筆庫

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第1480話 ババ抜きとジョーカー

序文・ババを引く

                               堀口尚次

 

 ババ抜きとは、複数人で行うトランプゲームのひとつ。始めに同数のカードを人数分配り、一枚ずつ他者から抜き取り同じ札があれば捨て、最後にジョーカーを持っている者が負け。ストップ系のゲーム で、ジョーカーを1枚加えた53枚のカードを使って行うトランプゲーム。そして、ローカルルールが数少なく存在する。人数は3人以上が好ましい〈2人の場合だと、互いにジョーカー含めどのカードを相手が持っているのかわかってしまうため〉。

 最後に悪い物を持ったまま損害を被る事、運悪く損害を被る事を「ババを引く」などと、ババ抜きに例えて表現する事がある。また、掴まされた偽札を他人に回す事の隠喩としても使われる。

 ジョーカー〈Joker〉は、トランプの中に含まれる特別なカードである。「ババ」とも呼ばれる。もともとジョーカーは、19世紀後半のアメリカでユーカーが流行したとき、その最高位の切り札として追加された。ユーカーでは切り札のジャックが「right bower」・切り札と同じ色のジャックが「left bower」と呼ばれて、もっとも強い切り札であったが、ジョーカーは当初「best bower」という名前で、3枚めの切り札のジャックとして追加されたものである。このカードが後にジョーカーと呼ばれ、現在と同様の道化師の姿を持つようになった。ベスト・バウアーからジョーカーに変わった理由はよくわかっていない。ゲーム名の「ユーカー」から「ジョーカー」が生じたという説もあるが、根拠に乏しい。ジョーカーはしばしばタロットの大アルカナに含まれる愚者と比較される。愚者とジョーカーにはその外観やプレイの機能において多くの類似点をもつ。愚者もしばしば最高位の切り札として用いられる。愚者がジョーカーの原型だとする説もあるが、現在では否定されている。日本の伝統的なかるたや花札の地方札にも「鬼札・幽霊札」などと呼ばれる特殊なカードを含むものがある。

 ジジ抜きは、複数人で遊ぶトランプゲームである。ババ抜きのバリエーションルールのひとつ。ババ抜きとの最大の違いは、最後まで手札〈ジョーカーまたは抜いた1枚に対応するカード〉を持っていた者が勝ちという点にある。勝利条件となる札が2枚あるため、勝者は1人〈手札2枚〉のときもあれば、2人のときもある。