ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

第1605話 親鸞に帰依した山伏・弁円

序文・親鸞の眼力

                               堀口尚次

 

 明法(みょうほう)〈元暦元年- 建長3年〉は、鎌倉時代の浄土真宗の僧。親鸞直弟二十四輩の一人。元の名を豊前僧都とも、弁円(べんねん)とも言う。平清盛の孫ともいわれる。

 修験道を学び山伏となり、常陸で布教活動をしていた。同じ時期に常陸にいた親鸞をねたみ、板敷峠で殺害を企てるが失敗した。稲田の草庵〈西念寺〉に押し掛けたところ、親鸞に対面するやいなや懺悔して山伏を捨てて弟子になり明法と名乗ったという。

 末灯鈔には、親鸞明法の浄土往生を喜んだことが記されている。茨城県石岡市の板敷山大覚寺がその旧跡となっており、弁円ゆかりの遺品が残されている他、本堂北西にそびえる板敷山には弁円の護摩壇跡なども残っている。