ホリショウのあれこれ文筆庫

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第1609話 六地蔵

序文・六道輪廻

                               堀口尚次

 

 地蔵菩薩は、仏教の信仰対象である菩薩の一尊。釈尊が入滅してから弥勒菩薩が成仏するまでの無仏時代の衆生を救済することを釈迦から委ねられたとされる。現世の人々が生きる大地はもとより、地下の地獄において救済や利益がある菩薩として広く信仰された。日本における民間信仰では、道祖神としての性格を持つとともに、「子供の守り神」として信じられている。日本では一般的に、親しみを込めて「お地蔵さん」「お地蔵様」と呼ばれる。地蔵菩薩は、忉利天(とうりてん)に在って釈迦仏の付属を受け、釈迦の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、その間、六道すべての世界地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道に現れて衆生を救う菩薩であるとされる六道能化(ろくどうのうげ)

 日本では、地蔵菩薩の像を6体並べて祀った六地蔵が各地で見られる。これは、仏教の六道輪廻の思想〈全ての生命は6つの世界に生まれ変わりを繰り返すとする〉に基づき、六道の衆生を6種の地蔵が救うとする説から生まれたものである。『地蔵本願教』によれば、あの世とこの世の境である六道の入口に地蔵が立ち衆生を教化すると考えられた。六地蔵の個々の名称や姿には異説が多い。『覚禅鈔』では地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道の順に大定智悲地蔵、大徳清浄地蔵、大光明地蔵、清浄無垢地蔵、大清浄地蔵、大堅固地蔵と呼ばれるが、檀陀(だんだ)地蔵、宝珠地蔵、宝印地蔵、持地地蔵、除蓋障(じょがいしょう)地蔵、日光地蔵と称する場合や、それぞれ金剛願地蔵、金剛宝地蔵、金剛悲地蔵、金剛幢地蔵、放光王地蔵、預天賀地蔵と称する場合〈『仏説地蔵菩薩発心因縁十王経』〉もあり、文献によっては以上のいずれとも異なる名称を挙げているものもある。像容は合掌のほか、蓮華、錫杖、香炉、幢、数珠、宝珠、花籠、月輪、輪宝などを持物とする。六地蔵像は墓地に祀られることが多い。中尊寺金色堂には、藤原清衡・基衡・秀衡の遺骸を納めた3つの仏壇のそれぞれに6体の地蔵像が安置されているが、各像の姿はほとんど同一である。

【私見】筆者はお寺や墓地にある「六地蔵像」を数多く見てきました〈撮影〉が、7体あるものもあるので、調べてみると中央の像は阿弥陀如来でした。六道輪廻から抜け出して、阿弥陀様の世界〈浄土〉へ導かんとしているのでしょうか。それにしても「笠地蔵」の昔話といい、地蔵信仰は衆生に根付いてます。

筆者撮影(自宅近くの墓地)