ホリショウのあれこれ文筆庫

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第1620話 天号作戦

序文・戦艦大和の最期

                               堀口尚次

 

 天号作戦は、第二次世界大戦、太平洋戦争末期における日本軍の作戦計画。

 天号作戦は、捷号作戦挫折後の1945年春、連合国軍の日本本土侵攻に対し、本土防衛作戦の一環として本土前縁で戦われた航空作戦である。連合艦隊発令のGF電令作第五六四A号〈3月17日発令〉では「敵攻略部隊南西諸島方面に来攻せば陸軍と緊密に協同し連合艦隊の全力を挙げてこれを撃滅し南西諸島を確保せんとす」と示して各部隊に作戦を指示し、「本作戦を天一号作戦と呼称し 之が警戒並に発動要領は捷号作戦に準じ本職之を下令す」とした。

 大本営発令の大海指第五一三号別紙〈3月20日発令〉の作戦指導の大綱では、「陸軍と密に協力し 当面作戦の重点を東支那海周辺特に南西諸島に指向し 特に航空兵力の徹底集中並に局地防衛の緊急強化を計り 来攻する敵主力の撃滅を期す」と指示し、「本作戦ヲ天号作戦ト呼称ス」としている。また、「天号作戦に於いては 先ず航空兵力の大挙特攻々撃を以て敵機動部隊に痛撃を加へ 次で来攻する敵船団を洋上及び水際に捕捉し 各種特攻兵力の集中攻撃により其の大部を撃破するを目途とし 尚上陸せる敵に対しては 靭強なる地上作戦を以て飽く迄敵の航空基地占領を阻止し 以て航空作戦の完遂を容易ならしめ相俟て作戦目的を達成す」と指示している。

天一号作戦 - 沖縄方面航空作戦

天二号作戦 - 台湾方面航空作戦 

天三号作戦 - 南支沿岸方面航空作戦 

天四号作戦 - 仏印、海南島方面航空作戦 

 この作戦の特質については、様々な異なる観察がなされており、また経過とともに変化がみられる。陸軍と海軍で考えに相違があり、陸軍では、天号作戦を本土を中核とする総合的作戦計画の一部とみなし、陸海軍の航空戦力で敵の攻略船団を攻撃し、米軍の進攻を遅滞させて本土決戦準備の完成のため時間を稼ぎたいという考えであったが、米軍の進攻挫折の確算はなく、その後の本土決戦の備えや防空にある程度兵力を控置した。海軍では、沖縄を失えば本土決戦は成り立たないと考え、沖縄戦を今次戦争の決戦になると考えていた。

【私見】戦艦大和は、天一号作戦の坊ノ岬沖海戦にて撃沈された。筆者は「戦艦大和 天一号作戦時」という模型を持っている。