ホリショウのあれこれ文筆庫

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第1045話 PL教団

序文・野球との関わり

                               堀口尚次

 

 パーフェクト リバティー教団は、日本の大正時代に立教された宗教団体。文化庁の統計上における分類では、諸教。通称でPL教、PL教団と表記されることが多い。

 現在の教主(おしえおや)は御木貴日止(みきたかひと)。信仰対象は「宇宙全体=神である、大元霊(だいげんれい)」。

 教団本部は大阪府富田林市にあり、大本庁と称する。大本庁には、大本庁神霊を祀る正殿、教団の初代教祖・御木徳一の霊を祀る初代教祖奥津城等の施設があり、万国の戦没者を超宗派で慰霊する超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔〈通称「大平和塔」PLの塔、PLタワーとも呼ばれる〉が立つ。PL学園高等学校のほか、中学校、小学校、幼稚園、専門学校も敷地内にあり、かつては短大〈PL学園女子短期大学〉や遊園地〈PLランド・桜が丘遊園〉、ゴルフの練習場などもあった。

 かつてPL学園高校は、布教活動の一環として高校野球に力を入れており、甲子園大会の強豪校でも有名だった。しかし、2016年7月の第98回全国高校野球選手権・大阪予選大会を最後に休部となり、2023年現在に至っても同校の野球部は未だ活動休止中である。

 「人生は芸術である」の真理のもと、各人の真の個性を世の為人の為に最大限発揮し、ひいては世界人類永遠の平和と福祉の為に貢献する事を目標とする。教えの最も特徴的なものとして、「みしらせ」「みおしえ」の真理がある。

身の回りに起こる災難や病気などすべての苦痛や苦難は、自分自身の心得違い、心の傾き〈=心癖〉を知らせるために、神が発してくれる警告と考える。これを「みしらせ」と呼んでいる。この「みしらせ」を引き起こしている心の癖は何なのか、教団から個人個人に下付されるものが「みおしえ」で、個々の自己表現の上で邪魔となっている心癖を教えてもらうものである。

 また、信者の身を襲う突然の苦痛に対応する「お身代わりの神事」というしくみがある。信者の苦痛を一時的に教祖の肉体に引き取ってもらうものである。

教団としての戒律は特に存在せず、日常生活の心得として「PL処世訓」「PL信仰生活心得」などがある。

 本教団は教祖が代々出現して時代にあった教えを説くという形をとる。

私見】現中日ドラゴンズの立浪監督はPL学園出身で有名。