ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

第194話 山本五十六の「やってみせ」

序文・日米開戦回避だったが・・・男の修行 堀口尚次 山本五十六は、海軍軍人で最終階級は元帥海軍大将。第26、27代連合艦隊司令長官。日本が真珠湾攻撃で、対米戦争の火蓋を切った時の総責任者。 山本は連合艦隊司令長官に任官されることを拒み、吉田善吾が…

第193話 エンジンの仕組と種類

序文・近未来にはなくなってしまうのかなぁ 堀口尚次 自動車はどうやってタイヤを回転させ、前に進んで行くのだろう?この疑問を解決する為に、一生懸命調べてみました。エンジンがあるから、ピストンを動かしてタイヤを回転させているのだという事ぐらいは…

第192話 敵基地攻撃能力と専守防衛の矛盾点

序文・憲法は解釈によって違ってくる 堀口尚次 敵基地攻撃能力とは、弾道ミサイルの発射基地など敵国の基地や拠点などを攻撃する装備能力のこと。 敵基地攻撃能力を保有するべきと主張する論者が根拠とするのが、1956年に出された鳩山一郎首相の次の答弁であ…

第191話 懐かしい西部劇映画

序文・カウボーイ・ハットに憧れました 堀口尚次 西部劇とは、19世紀後半のアメリカ合衆国の西部開拓時代に当時フロンティアと呼ばれた主にアメリカ西部の未開拓地を舞台にした映画です。南北戦争後のアメリカ西部を舞台に、開拓者魂を持つ白人を主人公に無…

第190話 天璋院・篤姫の覚悟

序文・女の道は前に進むしかない 堀口尚次 天璋院(てんしょういん)篤姫(あつひめ)は、薩摩藩島津家の一門に生まれ、島津本家の養女となり、五摂家筆頭近衛家の娘として徳川家に嫁ぎ、江戸幕府第13代将軍徳川家定御台所(みだいどころ)となった人物。薩摩藩分…

第189話 多数決の落とし穴

序文・一人だって立派な人は立派 堀口尚次 多数決とは、ある集団において意思決定を図る際に、多数派の意見を採用する方法のこと。より多くの人間が納得する結論を導き出すこと、特定の人物の決定に委ねないことから、民主制と深く関連したものであり、民主…

第188話 マッカーサーの証言

序文・日本人は12歳の少年 堀口尚次 総司令官解任後の1951年5月3日から、マッカーサーを証人とした上院の軍事外交共同委員会が開催された。主な議題は「マッカーサーの解任の是非」と「極東の軍事情勢」についてであるが、日本についての質疑も行われている…

第187話 生き残った軍人像との再会

序文・何かの御導きか・・・ 堀口尚次 愛知県知多半島の先端、南知多町の山海地区にある大慈山中之院に、無数の軍人像があります。私は過日ここを訪れ鎮魂の参拝をしました。立て札に書かれていた文を以下に記します。 『中之院 軍人像について ここの軍人像…

第186話 産業廃棄物処理と不法投棄

序文・大人が悪い見本 堀口尚次 産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物の事。 家庭等から排出される一般のごみ〈一般廃棄物〉は市町村に処理責任があるのに…

第185話 植物の妙

序文・植物に癒される 堀口尚次 アジサイは、白・青・紫または赤色の花が綺麗な、梅雨時期を代表する花だが、あれは花ではなく萼(がく)〈最も外側にありその内側の花冠(かかん)=花びらの集まり とは明らかに色・大きさなどが異なる葉的な要素に対する集合名…

第184話 連合赤軍・あさま山荘事件の総括

序文・当時テレビにくぎ付けだった 堀口尚次 連合赤軍とは、1971年から1972年にかけて活動した日本の極左テロ組織、新左翼組織の1つ。共産主義者同盟赤軍派と京浜安保共闘革命左派が合流して結成された。連合赤軍は、思想的には毛沢東主義を掲げており、その…

第183話 明治の元老・伊藤博文の最期

序文・かつての1000円札の英雄は、凶弾に倒れた。 堀口尚次 伊藤博文は、初代・内閣総理大臣、その後三度の内閣総理大臣、立憲政友会の初代・総裁、初代・枢密院議長、初代・貴族院議長、初代・韓国統監などを歴任した、日本の政治の中心に君臨し続けた大物…

第182話 風船爆弾 対 原子爆弾

序文・いずれも無差別爆撃兵器なのだ 堀口尚次 風船爆弾とは、太平洋戦争において日本軍が開発・実戦投入した、気球に爆弾を搭載した無差別爆撃兵器である。 戦果こそ僅少であったものの、ほぼ無誘導で、第二次世界大戦で用いられた兵器の到達距離としては最…

第181話 敵は本能寺にあり

序文・人間五十年・・・ 堀口尚次 本能寺の変は、天正10年6月2日早朝、京都本能寺に滞在中の織田信長を家臣・明智光秀が突如謀反を起こして襲撃した事件である。 信長は寝込みを襲われ、包囲されたのを悟ると、寺に火を放ち自害して果てた。信長の嫡男で織田…

第180話 どこか懐かしい、歌や詩。

序文・日本語の響きっていいですよね 堀口尚次 唱歌『この道』作詞・北原白秋、作曲・山田耕作「この道はいつか来た道ああそうだよあかしやの花がさいてる」郷愁を誘うなんともいえないメロディでした。小学校の音楽室に、山田耕作の肖像画が掲げてあった記…

第179話 鳴らない釣鐘

序文・鳴らない釣鐘が、心に響く。 堀口尚次 金属類回収令は、日中戦争から太平洋戦争にかけて戦局の激化と物資(武器生産に必要な金属資源)の不足を補うため、官民所有の金属類回収を行う目的で制定された日本の勅命〈天皇が国家機関に直接下した命令〉。 …

第178話 島崎藤村の憂鬱

序文・それにしても小説「夜明け前」は難解だった・・・ 堀口尚次 島崎藤村は、明治5年生れ、信州木曽・中山道馬籠(まごめ)〈現在の岐阜県中津川市)の詩人・作家。ロマン主義詩人として詩集を出版。さらに小説に転じ、『破壊』などで代表的な自然主義作家と…

第177話 ペットや生き物の販売や飼育について

序文・野生もペットも家畜もみんな同じ生き物 堀口尚次 過日、フランスでペットの販売禁止条例が施行されるというニュースを見た。日本においても、多頭飼育や飼育放棄など様々な案件で社会問題化している。私が小さい頃には、今ほどペットショップもなかっ…

第176話 勝海舟の裏工作準備

序文・江戸焦土作戦とは 堀口尚次 勝麟(りん)太郎は、勝安房守(あわのかみ)義邦が正式名で、海舟は号である。安政の改革で才能を見出され、長崎海軍伝習所に入所。その後に咸臨丸で渡米し、帰国後に軍艦奉行並となり神戸海軍操練所を開設。戊辰戦争時には幕…

第175話 東洋のエジソン・田中久重

序文・すごい人がいたもんだ 堀口尚次 田中久重は、江戸時代後期から明治にかけての発明家。「東洋のエジソン」「からくり儀右衛門」と呼ばれた。芝浦製作所(後の東芝の重電部門)の創業者。 幼い頃から才能を発揮し、五穀神社(久留米市通外町)の祭礼では…

第174話 左翼と右翼

序文・何事もバランスが重要かと 堀口尚次 左翼・右翼とは、政治的スペクトルの一つで、政治的な立場を位置づける一般的な方法である。伝統的な意味では進歩的(革新、革命)勢力を左翼(左派)、保守・復古主義勢力を右翼(右派)と呼ぶが、具体的な思想や…

第173話 七福神のそれぞれの出身地は?

序文・日本の宗教は本当に多種多様。 堀口尚次 七福神とは、福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神である。七柱は一般的には、恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋(ほてい)、寿老人、弁財天とされており、それぞれがヒンドゥー教、仏教、道教…

第172話 楽器店の思い出

序文・思い出は美しすぎて~♪ 堀口尚次 私は、高校を卒業して楽器技術の専門学校へ入学し、ピアノ調律を学び、ピアノ調律師として愛知県の老舗ヤマハの特約店である楽器店に就職しました。その楽器店は、残念ながら今はもうありません。私が在籍したのも3年…

第171話 真珠湾攻撃での最後通告遅延の禍根

序文・日米開戦80年の節目の日に、長文になりますが寄稿します。 堀口尚次 最後通牒(つうちょう)あるいは最後通告とは、外交文書の一つで、国際交渉において最終的な要求を文書で提示することで交渉の終わりを示唆し、それを相手国が受け入れなければ交渉を…

第170話 和宮降嫁の行列は50km

序文・和宮の心中を慮(おもんばか)らずにはいられない 堀口尚次 和宮(かずのみや)とは、和宮親子(ちかこ)内親王のことで、仁幸天皇の第8皇女。江戸幕府第14代将軍・徳川家茂(いえもち)の正室〈御台所〉。家茂死後には落飾(らくしょく)〈出家〉し、静寛院(…

第169話 横溝正史シリーズ

序文・八つ墓明神の祟りじゃ 堀口尚次 始めに申し上げますが、以下の内容で映画のネタ(犯人等)をバラシていますので、さしさわりがある場合は、読まないで下さい。悪しからず・・・。 映画になった「八つ墓村」「獄門島」「犬神家の一族」「悪魔の手毬歌」…

第168話 軍歌・抜刀隊の感慨

序文・敵の大将は西郷隆盛 堀口尚次 西南戦争最大の激戦となった田原坂(たばるざか)の戦いにおいて、帝国陸軍〈政府軍・官軍〉側として予想外の形での戦闘、すなわち白兵戦(はくへいせん)〈刀剣などの近接戦闘用の武器を用いた戦闘〉が発生した。数に勝る帝…

第167話 遅かった紅葉狩り

序文・300段の階段は、おやじ狩り!? 堀口尚次 11月29日月曜日に、三重県いなべ市の聖宝寺へ紅葉狩りに出かけました。会社の部署OBと三人での、のんびり日帰り旅です。 近鉄名古屋駅集合で、みんな愛知県在住なので名古屋鉄道で名古屋駅に集合しましたが…

第166話 善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや。

序文・他力本願の他力とは、阿弥陀様のことなのだ。 堀口尚次 悪人正機(しょうき)は、浄土真宗の教義の中で重要な意味を持つ思想で、「“悪人”こそが阿弥陀仏の本願〈他力本願〉による救済の根機(こんき)〈教えを受ける者にそなわっている素質・能力〉である…

第165話 東條幕府といわれた由縁

序文・統帥権を独立させなけらば幕府になってしまう 堀口尚次 統帥権とは、大日本帝国憲法下の日本における軍隊を指揮監督する最高の権限〈最高指揮権〉のことをいう。 大日本帝国憲法第11条に定められていた、天皇大権のひとつで、陸軍や海軍への統帥〈軍隊…