ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第498話 愛知県鉄道乗車遍歴

序文・趣味の部屋 堀口尚次 ここ2年ぐらいで愛知県の鉄道をほぼ網羅しました。ここにその遍歴を記します。鉄道オタクではありませんが、終点駅やローカル路線に興味がありました。 ①名古屋鉄道 地元では「名鉄(めいてつ)」と呼ばれている、愛知県の基幹鉄道…

第497話 丑の刻参り

序文・草木も眠る丑三つ時 堀口尚次 丑の刻参(うしのこくまい)り、丑の時(とき)参りとは、丑の刻〈午前1時から午前3時ごろ〉に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込むという、日本に古来伝わる呪いの一種。典型では、嫉妬心にさいなむ女性が…

第496話 梟首された江藤新平

序文・悲惨な結末 堀口尚次 江藤新平、天保5年 - 明治7年は、江戸時代後期の武士〈佐賀藩士・権大参事〉、明治時代の政治家、官吏、教育者。幼名は恒太郎、又蔵。諱は胤雄、胤風とも、号は南白または白南。朝臣としての正式な名のりは平胤雄(たいらのたねお)…

第495話 毘沙門天

序文・神仏習合 堀口尚次 毘沙門天(びしゃもんてん)は、仏教における天部の仏神で、持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神である。多聞天(たもんてん)または北方天とも呼ばれる。また四天王としてだけでなく、中央アジア、中国など日本…

第494話 棚卸業務の闇

序文・闇シリーズ⑥ 堀口尚次 私が勤務していた会社では、「棚卸」という業務があり、実際にある商品の数量をカウントし、「帳簿上の在庫〈あるべき数量〉」との差異を算出する業務だ。この業務は労力と時間のかかる大変な作業だった。1カ月程度前から事前作…

第493話 店舗出店戦略の闇

序文・闇シリーズ⑤ 堀口尚次 私は退職した会社で、一時期店舗開発の部署に在籍していた。希望する場所に出店するために、不動産業者やゼネコン〈建設会社〉を訪問し、情報交換をする日々が続いた。私が担当したエリアは、すでに競合他社や自社の出店が飽和状…

第492話 半旗と弔旗

序文・日本の慣わし 堀口尚次 昭和天皇が崩御された時に、会社〈小売業だったので店舗の入口〉に弔旗を掲げたことを思い出した。従業員の内の社員は通常のユニフォームではなく、スーツで仕事をした。通常店内に流している有線放送も止め、従業員が使用する…

第491話 名古屋鉄道・引退車両を訪ねて

序文・お疲れ様の車両たちと対面 堀口尚次 生まれも育ちも愛知県の私は、幼少の頃から名古屋鉄道〈地元では名鉄(めいてつ)と呼んでいます〉に慣れ親しんできました。今回は愛知県・岐阜県に点在する名鉄の引退車両が、静態保存されているところを訪ねた記録…

第490話 斬首された前原一誠

序文・武士の信念を生きた 堀口尚次 前原一誠(いっせい)は、日本の武士〈長州藩士〉。諱(いみな)は一誠。通称は八十郎(やそろう)、彦太郎。倒幕運動の志士として活躍したが、明治維新後、萩の乱の首謀者として処刑された。位階は贈従四位。維新の十傑の一人…

第489話 休日出勤・変形就労時間の闇

序文・闇シリーズ④ 堀口尚次 私の職場では、部署によって違うが、『休日出勤』の概念がなかった。勿論年間の公休日が決まっており、それぞれの職場の所属長が当月の20日前後に翌月の公休日を決定して案内するやり方だった。(なんかアルバイトみたい・・・)…

第488話 座頭

序文・かつての障害者差別の名残 堀口尚次 座頭(ざとう)は、江戸期における盲人の階級の一つ。またこれより転じて按摩、鍼灸、琵琶法師などへの呼びかけとしても用いられた。今日のような社会保障制度が整備されていなかった江戸時代、幕府は障害者保護政策…

第487話 明知鉄道温泉企画

序文・平均年齢64歳の珍道中 堀口尚次 過日、旧会社OBの諸先輩と四人で、私が企画した日帰りツアーに出かけました。天候にも恵まれ、秋晴れの山里を満喫できました。 私は、愛知県東海市の自宅から名古屋鉄道・常滑線で名古屋市金山駅へ行き、ここで三人が…

第486話 柳条湖事件・日本陸軍関東軍の陰謀

序文・軍部暴走の始まり 堀口尚次 柳条湖(りゅうじょうこ)事件は、満州事変の発端となる鉄道爆破事件。 昭和6年、民国20年9月18日、満州〈現在の中国東北部〉の奉天〈現在の瀋陽市〉近郊の柳条湖付近で、中国兵が日本の南満州鉄道を破壊し、日本の鉄道守備隊…

第485話 農免道路とは

序文・民主党政権の事業仕分けで消滅 堀口尚次 農道とは、日本の農村地域において農業の用に供するために設けられた道路の総称。一般には、「土地改良法」第2条に基づく農業用道路のことを指す。農道は「道路法」に基づく道路の区分ではないため、「農道」と…

第484話 明治の元老・山県有朋

序文・一介の武弁 堀口尚次 山縣有朋(やまがたありとも)、天保9年 - 大正11年は、日本の武士〈長州藩士〉、陸軍軍人、政治家。最終階級・称号は元帥陸軍大将。位階勲等功級爵位は従一位大勲位攻一級侯爵。内務卿〈第9代〉、内務大臣〈初代〉、内閣総理大臣〈…

第483話 取引業者いじめの闇

序文・闇シリーズ③ 堀口尚次 テレビドラマで「競争の番人」というのがやっていた。私は小売業の経験から、興味深く観ていた。なぜならば私は、独占禁止法の優越的地位の濫用を目の当たりにしてきたから。排除措置命令という行政処分の裏側を垣間見てきた。 2…

第482話 朝日平吾と安田善次郎

序文・消された陰徳 堀口尚次 朝日平吾、明治23年 - 大正10年は、日本の政治活動か・右翼・テロリスト。明治の実業家・安田善次郎〈安田財閥の祖〉を暗殺した犯人として知られる。 大正10年、前年3月の戦後恐慌で自身は株で大損し、安田財閥の首領・安田善次…

第481話 愛知の大仏を訪ねて

序文・ありがたい 堀口尚次 私の地元、愛知県東海市に大仏があることから、幼少より大仏に慣れ親しんできた。昔から地元では「大仏さん」と親しみを込めて呼んでいた。そんなかんなで、愛知県に鎮座する大仏を訪ねてみた。 ①通称「聚楽園大仏」は東海市にあ…

第480話 多宝塔に魅せられて

序文・日本建築の美 堀口尚次 多宝塔は、寺院建築のうち仏塔における形式のひとつである。現代の寺院建築用語・文化財用語としては、一般に、平面が方形〈四角形〉の初層の上に平面が円形の上層を重ね、宝形造〈四角錐形〉の屋根を有する二層塔婆を「多宝塔…

第479話 不当廉売

序文・市場原理の限界 堀口尚次 価格競争とは、商品・サービスの市場における競争のうち、価格の安さを競うもの。「値引き競争」「値引き合戦」とも。企業は、自社商品・サービスの プライシング〈値決め、価格設定〉を行うにあたって、〈実際には様々な手法…

第478話 日露戦争とポーツマス条約

序文・アメリカのおかげ 堀口尚次 日露戦争において終始優勢を保っていた日本は、日本海海戦戦勝後の1905年〈明治38年〉6月、これ以上の戦争継続が国力の面で限界であったことから、当時英仏列強に肩を並べるまでに成長し国際的権威を高めようとしていたアメ…

第477話 旧国鉄殉職者慰霊碑を訪ねて

序文・光りあるところに影がある 堀口尚次 私が住む愛知県東海市は知多半島の付け根に位置するが、名古屋鉄道がメインとなり、JRの利用はまずない。今回はJR武豊線の終点駅にある「高橋煕君之像」と名古屋市のJR大曽根駅にある「国鉄殉職者慰霊碑」を…

第476話 ジョン・レノンの生涯

序文・日本人小野洋子の影響多大 堀口尚次 ジョン・ウィンストン・オノ・レノン、1940年10月9日 - 1980年12月8日は、イギリス出身のシンガーソングライター、ギタリスト、キーボディスト、平和運動家。ビートルズを立ち上げたリーダーでボーカル、ギターなど…

第475話 燃える闘魂・アントニオ猪木

序文・1、2、3 ダー!! 堀口尚次 プロレスラーとしては新日本プロレスの創業や異種格闘技戦で活躍。政治家としては参議院議員〈2期〉、スポーツ平和党代表、次世代の党国民運動局長兼参議院政策調査会長、日本を元気のする会最高顧問、同代表などを歴任。 …

第474話 ユダヤ人を救った陸軍中将

序文・東条英機やマッカーサーも味方につけた 堀口尚次 樋口季一郎は、日本の陸軍軍人。最終階級は陸軍中将。兵庫県淡路島出身。歩兵第41連隊長、第3師団参謀長、ハルピン特務機関長、第9師団長等を経て、第5方面軍司令官兼北部軍管区司令官。 前夜第二次世…

第473話 伝家の宝刀・指揮権発動

序文・検事総長と法務大臣の権限 堀口尚次 指揮権とは、法務大臣が検察官を指揮すること。検察庁は行政機関であり、国家公務員法の規定に基づき、その最高の長である法務大臣は、当然に各検察官に対して指揮命令ができるのであるが、この指揮権については検…

第472話 大川周明という思想家

序文・狂気の沙汰なのか?! 堀口尚次 大川周明(しゅうめい)、明治19年 - 昭和32年は、日本の思想家。 1918年、東亜経済調査局・満鉄調査部に勤務し、1920年、柘植大学教授を兼任する。1926年、「特許植民会社制度研究」で法学博士の学位を受け、1938年、法…

第471話 モンスター・カスタマーの闇

序文・闇シリーズ② 堀口尚次 モンスター・カスタマーとはウィキペディアによると、企業に対して理不尽ともいえるような要求をする者ということであり、現代社会においては増加している。モンスター・カスタマーを持つ企業が悩んでいるというのは、それはその…

第470話 はないちもんめ

序文・横溝正史の「悪魔の手毬歌」も怖かった 堀口尚次 はないちもんめ(花一匁)は、こどもの遊びのひとつ。2組に分かれて、歌を歌いながら歩き、メンバーのやりとりをする。値段が銀一匁(もんめ)の花を買う際に、値段をまけて悲しい売り手側と、安く買って…

第469話 屋根神

序文・風前の灯火 堀口尚次 屋根神(やねがみ)または屋根神様は、家屋の屋根の上に祀られた祠。愛知県や岐阜県などで見られる。 古い家屋の一階ひさし屋根や軒下などに設置され、一般に火伏の秋葉神社や厄よけの津島神社のほかに伊勢神宮や氏神〈名古屋では熱…