ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

歴史

第1029話 平家の落人

序文・八つ墓村は違う 堀口尚次 平家の落人(おちゅうど)とは、治承・寿永の乱〈源平合戦〉において敗北した結果、山間部などの僻地に隠遁した平家側の敗残兵などの生き残りのこと。平家の一門やその郎党、平家方の戦いに与した者が挙げられる。平家の落武者…

第1028話 パン祖・世直し大明神こと江川英龍

序文・西洋式のパンを焼いた幕臣 堀口尚次 江川英龍(ひでたつ)〈享和元年-安政2年〉は、江戸時代後期の幕臣で伊豆韮山代官。通称の太郎左衛門、号の坦庵(たんあん)の呼び名で知られている。韮山では坦庵と書いて「たんなん」と読むことが多い。 日本列島周辺…

第1026話 改易・お家取り潰しの福島正則

序文・豊臣秀吉の従兄弟 堀口尚次 福島正則は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての日本の武将で、大名。賤ケ岳の七本槍、七将の一人としても知られている。安芸国広島藩主、後に信濃高井野藩の初代藩主。 永禄4年、市松〈幼名〉は尾張国海東郡二ツ寺村…

第1022話 廷臣八十八卿列参事件

序文・公家vs幕府 堀口尚次 廷臣八十八卿(きょう)列参事件は、安政5年に日米修好通商条約締結の勅許打診を巡って発生した、公家による抗議行動事件である。 日米修好通商条約締結にあたり、幕府は水戸藩を中心とした攘夷論を抑えるために孝明天皇の勅許を得…

第1019話 板垣退助の窮地を救った内藤魯一

序文・板垣退助の秘書 堀口尚次 内藤魯一(ろいち)〈弘化3年 - 明治44〉は、幕末から明治にかけて活躍した自由民権運動家。衆議院議員〈立憲政友会〉。 弘化3年、陸奥国福島〈現在の福島県福島市〉に生まれた。内藤家は福島藩士の家であり、代々普代大名・板…

第1018話 松前藩家老で画家「蠣崎波響」

序文・天皇も見た絵 堀口尚次 蠣崎波響(かきざきはきょう)/蠣崎広年は、江戸時代後期の画家、松前藩家老。松前藩12代藩主・松前資広(すけひろ)の五男に生まれる。 波響が生まれた翌年に父が亡くなり、兄の道広が藩主を継いだ。翌年に波響は、家禄五百石で藩…

第1014話 軍師・黒田官兵衛

序文・軍事参謀 堀口尚次 黒田孝高(よしたか)は、播磨国の姫路生まれで戦国時代から江戸時代初期にかけての武将・軍師。キリシタン大名でもあった〈洗礼名はドン・シメオン〉。戦国の三英傑に重用され、筑前国福岡藩祖となる。 諱〈実名』は初め祐隆(すけた…

第1012話 源氏長者

序文・名誉と権威 堀口尚次 源氏長者(げんじのちょうじゃ)は、源氏一族全体の氏長者の事を指す。原則として源氏のなかでもっとも官位が高い者が源氏長者となる〈現任上首〉。源氏のなかでの祭祀、召集、裁判、氏爵(うじのしゃく)〈朝廷において行われた氏の…

第1011話 鎌倉悪源太こと「源義平」

序文・源頼朝の兄 堀口尚次 源義平(よしひら)は、平安時代末期の武将。源義朝の庶長子(しょちょうし)〈正室以外の子で長男〉。通称は鎌倉悪源太〈悪源太、鎌倉源太とも〉。母は京都郊外の橋本の遊女または三浦義明の娘であり、源頼朝・義経らの異母兄にあた…

第1008話 鍵屋の辻の決闘

序文・外様大名vs旗本 堀口尚次 鍵屋の辻の決闘は、寛永11年11月7日に渡辺数馬と荒木又右衛門が数馬の弟の仇である河合又五郎を伊賀国上野の鍵弥の辻〈現三重県伊賀市小田町〉で討った事件。伊賀越の仇討ちとも言う。 後世に歌舞伎や講談などの題材となった…

第1003話 「残念様」こと木村重成

序文・豊臣秀頼の小姓 堀口尚次 木村重成は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将。豊臣家の家臣。知行3千石。豊臣秀頼の乳母の子ということから、秀頼とほぼ同年齢であったとみられる。父と兄は豊臣秀次に仕えていたため秀次事件に連座して自害させ…

第1002話 自刃に追い込まれた豊臣秀次

序文・関白まで上り詰めたのに 堀口尚次 豊臣秀次または羽柴秀次は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、大名。豊臣氏の第2代関白。豊臣秀吉の姉である瑞竜院日秀の長男。 幼少時、戦国大名・浅井長政の家臣・宮部継潤が秀吉の調略に応じる際に人質と…

第995話 斗南藩士となった元新選組・斎藤一

序文・旧会津藩と運命を共に 堀口尚次 斎藤一(はじめ)〈天保15年 - 大正4年〉は、日本の武士〈新選組隊士〉、警察官。階級は警部。勲等は勲七等青色桐葉章。幕末期に新選組で副長助勤、四番隊組長、三番隊組長、撃剣師範を務める。一時期御陵衛士に入隊。戊…

第992話 荒木村重・謀反の代償

序文・戦国乱世の象徴 堀口尚次 荒木村重は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・大名。利休十哲の1人である。元亀2年の白井河原の戦いで勝利し、池田氏が仕えていた織田信長からその性格を気に入られて、三好氏から織田家に移ることを許された。 天正…

第990話 長州藩の祖・毛利輝元

序文・神格化された藩祖 堀口尚次 毛利輝元は、戦国時代後期〈安土桃山時代〉から江戸時代前期にかけての武将・大名。安芸の戦国大名・毛利氏の14代当主。豊臣政権五大老の一人であり、関ケ原の戦いでは西軍の総大将となった。長州藩の藩祖でもある。 天文22…

第982話 石田三成の旗印

序文・三成の矜持 堀口尚次 石田三成は、安土桃山時代の武将・大名。豊臣家家臣。豊臣政権の奉行として活動し、五奉行のうちの一人となる。豊臣秀吉の死後、徳川家康打倒のために決起して、毛利輝元ら諸大名とともに西軍を組織したが、関ケ原の戦いにおいて…

第980話 黒野城主・加藤貞泰の転付の原因

序文・転勤族 堀口尚次 加藤貞泰(さだやす)は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武将・大名。美濃国黒野藩主、伯耆国米子藩主、伊予国大洲藩初代藩主。 慶長5年の関ケ原の戦いにおいては、当初石田三成に従い、その要請を受けて尾張犬山城を守備した…

第979話 無政府主義者・大杉栄

序文・アナキズム 堀口尚次 大杉栄〈明治18年 - 大正12年〉は、日本の無政府主義者、思想家、作家、シャーナリスト、翻訳家、社会運動家。自由恋愛主義者でもあった。 名古屋陸軍地方幼年学校では武道に熱中するあまり学業の成績は良からぬ点があり、学校内…

第978話 織部焼の古田重然

序文・千利休の後継者 堀口尚次 古田重然(しげなり)は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将、大名、茶人、芸術家。古田織部(おりべ)の通称で知られる。南山城・東大和1万石の大名。官位は従五位下・織部助〈官職名〉。豊臣秀吉・徳川家康の茶頭、徳川秀…

第973話 倶利伽羅峠の戦い「火牛の計」

序文・創作に火がついた 堀口尚次 倶利伽羅峠(くりからとうげ)の戦い、または、砺波山(となみやま)の戦いは、平安時代末期の寿永2年に、越中・加賀国の国境にある砺波山の倶利伽羅峠〈現富山県小矢部市-石川県河北郡津幡町〉で源義仲軍と平維盛(これもり)率…

第972話 堀尾金助と母の裁断橋

序文・母の思い 堀口尚次 堀尾金助は、安土桃山時代の武士。天正元年出生。堀尾吉晴〈豊臣政権三中老の一人〉の子、若しくは堀尾方泰の子とされるが続柄には異説がある。天正18年の豊臣秀吉の小田原征伐に吉晴と共に参戦したが、6月12日に陣中で死去した。享…

第971話 念仏を唱えて父に斬られた源朝長

序文・親子の無常 堀口尚次 源朝長(ともなが)は、平安時代末期の武将。源義朝の次男。母は波多野義通の妹。源頼朝・義経の異母兄。相模国松田郷を領して松田冠者(まつだのかじゃ)と号した。また、松田殿とも呼ばれた。父や兄弟とともに平治の乱で平清盛らと…

第969話 笏

序文・元々はカンニングペーパーだった? 堀口尚次 笏(しゃく)とは、日本において束帯の着用の際、右手に持つ細長い板である。 中国では官人が備忘(びぼう)〈忘れたときのためにあらかじめ用意しておくこと〉として書きつけをするための板であったとされてい…

第968話 源氏塚と源義朝伝説

序文・源義朝の逃避足跡を追う 堀口尚次 愛知県海部(あま)郡蟹江町に「源氏塚」なる史跡がある。町のホームページによると『この辺りは平安時代の末期ころ広々とした海でところどころに島が点在していました。平治元年都では平治の乱が起こり平清盛に敗れた…

第967話 木曽義仲と巴御前

序文・最期の奉公 堀口尚次 源義仲は、平安時代末期の信濃源氏の武将。河内源氏の一族、源義(よし)賢(かた)の次男。源頼朝・義経兄弟とは従兄弟にあたる。木曾義仲の名でも知られる。『平家物語』においては朝日将軍〈旭将軍とも〉と呼ばれている。 以仁王(…

第964話 大垣城に残る「おあむの松」

序文・城から脱出した姫 堀口尚次 『おあん物語』は、江戸時代前期に老尼(ろうに)〈年とった尼僧〉から聞き書きした戦国時代の体験記。表題は『おあむ物語』、『御庵物語』とも表記される。石田三成の家臣・山田去暦(きょれき)の娘であった老尼が、少女時代…

第955話 三度結婚させられた「江」

序文・最後は徳川将軍家中枢へ 堀口尚次 崇源院(すうげんいん)は、安土桃山時代から江戸時代初期の女性。近江の戦国大名・浅井長政の三女で、母は織田信秀の娘であるお市の方〈織田信長の妹〉。崇源院は院号であり、一般には江(ごう)か小督(おごう)の名で知…

第951話 将門塚の祟り

序文・GHQも舌を巻いた 堀口尚次 将門(まさかど)塚とは、東京都千代田区大手町にある、平将門の首を祀る塚である。かつては盛り土があったことから、古墳であったと考えられている。 この地はかつて武蔵国豊嶋郡芝崎村と呼ばれた。住民は長らく将門の怨霊に…

第948話 知多半島に残る渋谷金王丸伝説

序文・源義朝の敵討ち 堀口尚次 土佐坊昌俊(とさのぼうしょうしゅん)は、平安時代末期の僧兵・武将。大和国興福寺金剛堂の堂衆で、年貢問題で大和国針の庄の代官を夜討ちにしたことから、大番役として上洛していた土肥実平(さねひら)に預けられる。実平に伴…

第947話 義兄の信長を裏切った浅井長政

序文・真相は闇の中 堀口尚次 浅井長政は、戦国時代の武将。北近江の戦国大名。浅井氏の3代目にして最後の当主。 浅井氏を北近江の戦国大名として成長させ、北東部に勢力をもっていた。妻の兄の織田信長と同盟を結ぶなどして、浅井氏の全盛期を築いたが、後…