ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

その他

第593話 無学文盲の土木技師・服部長七

序文・義侠心 堀口尚次 服部長七(ちょうしち)、天保11年 - 大正8年は、明治期の日本の土木技術者。既存のたたきを改良し自ら編み出した人造石工法〈長七たたき〉により治水・用水分野の工事において業績を挙げた。広島県宇品港の岸壁工事完成の功績などによ…

第587話 三十六計逃げるに如かず

序文・逃げるが勝ち 堀口尚次 『兵法三十六計』は、中国の魏晋南北朝時代の兵法書。兵法における戦術を六系統・三十六種類に分類した内容である。著者は南北朝時代の南朝宋の将軍檀道済(たんどうせい)。「三十六計逃げるに如(し)かず」の語源である。 1941年…

第585話 やん衆

序文・ニシン漁の季節労働者 堀口尚次 テレビのBS番組で、高倉健の「網走番外地・さいはての流れ者」を観た。その中で聞きなれない言葉があった。調べてみると漁師のことを「やん衆〈やんしゅ〉」と呼称していることがわかった。北海道でのニシン漁の季節…

第578話 天中殺

序文・天が味方しない時 堀口尚次 天中殺(てんちゅうさつ)とは、四柱推命(しちゅうすいめい)〈中国で陰陽五行説を元にして生まれた人の命運を推察する方法〉と算命学〈中国に発祥した干支暦をもとに、年と月と日の干支を出して、人の運命を占う中国占星術、…

第566話 行方不明の北京原人

序文・日本軍の関与は? 堀口尚次 北京原人は、中国北京市竜骨山の森林で発見された化石人類である。学名はホモ・エレクトス・ペキネンシス。2015年現在はホモ・エレクトスの亜種として扱われる。北京原人を含むホモ・エレクトスが生きていた時代は更新正中…

第561話 左義長

序文・宮中から民間習俗へ 堀口尚次 左義長(さぎちょう)とは、小正月に行われる火祭りの行事。地方によって呼び方が異なる。日本全国で広く見られる習俗である。 1月14日の夜または1月15日の朝に、刈り取り跡の残る田などに長い竹を3、4本組んで立て、そこに…

第560話 厄年と還暦

序文・日本の風習 堀口尚次 厄(やく)年は、日本などで厄災が多く降りかかるとされる年齢である。科学的な根拠は不確かで、陰陽道由来とされるものの出典は曖昧である。平安時代の書物には見られ、旧来から根強く信じられている風習である。 一般的に男性と女…

第559話 大晦日

序文・ゆく年くる年 堀口尚次 大晦日は、1年の最後の日。天保歴〈旧暦〉など日本の太陰太陽暦では12月30日、または12月29日である。現在のグレゴリオ暦〈新暦〉では12月31日。翌日は新年〈1月1日〉である。日本では、年神を迎えることにちなむ行事が行われる…

第558話 アパルトヘイト

序文・人種差別 堀口尚次 アパルトヘイトは、アフリカーンス語で「分離、隔離」を意味する言葉で、南アフリカ共和国における白人と非白人の諸関係を規定する人種隔離政策のことを指す。 かねてから数々の人種差別的立法のあった南アフリカにおいて1948年に法…

第556話 未確認飛行物体

序文・UFO 堀口尚次 未確認飛行物体〈 unidentified flying object、UFO〉とは、その名の通り、正体が確認されていない飛行物体のこと。1947年にアメリカの実業家のケネス・アーノルドが、ワシントン州レーニア山頂近くを飛行する一連の円盤状物体を機上…

第552話 アルハンブラ宮殿

序文・スペインのイスラム王朝 堀口尚次 アルハンブラ宮殿は、スペインの南東の丘の上に位置する城塞・宮殿である。 宮殿と呼ばれているが城塞の性質も備えており、その中に住宅、官庁、軍隊、厩舎(きゅうしゃ)、モスク、学校、浴場、墓地、庭園といった様々…

第549話 なまはげ

序文・神の使い 堀口尚次 なまはげは、秋田県の男鹿(おが)半島周辺で行われてきた年中行事、あるいはその行事において、仮面をつけ藁の衣装をまとった神の使い〈来訪神〉を指し、 200年以上の歴史を有する。「男鹿のナマハゲ」として、国の重要無形民俗文化…

第547話 第五福竜丸

序文・死の灰 堀口尚次 第五福竜丸は、米国・ソ連の核兵器開発が急進展した冷戦時代に、アメリカ合衆国がビキニ環礁で行ったテラー・ウラム型水素爆弾実験により、多量の放射性降下物〈死の灰〉を浴びた、乗組員23名の遠洋マグロ漁船。無線長久古山愛吉が、…

第546話 ビキニ環礁

序文・周囲に与える破壊的威力 堀口尚次 ビキニ環礁は、かつて日本委任統治下南洋諸島の1島で、1945年8月15日のアメリカ合衆国への割譲以降、1946年7月1日のアメリカ合衆国による第二次世界大戦後の最初の核実験〈原子爆弾実験〉と、それ以降1958年まで23回…

第544話 超音速旅客機コンコルド

序文・乗ってみたかった 堀口尚次 コンコルドは、イギリスのBACやフランスのシュド・アビアシオンなどが共同で開発した超音速旅客機。コンコルドという名前は「調和」「協調」等を意味する。1969年に試験飛行として初飛行後、1970年にマッハ2を超す速度を記…

第538話 鉄砲鍛冶

序文・種子島から伝来 堀口尚次 鉄砲鍛冶とは、鉄砲の生産に従事した鍛冶職人のこと。 鉄砲伝来後に、日本で最初の鉄砲鍛冶で呼ぶべき人物は、天文12年に種子島において鉄砲の生産に成功した八板(やいた)清定〈金兵衛〉らであったとされている。螺子(ねじ)の…

第526話 情操教育

序文・体験という財産 堀口尚次 情操教育とは、感情や情緒を育み、創造的で、個性的な心の働きを豊かにするためとされる教育、および道徳的な意識や価値観を養うことを目的とした教育の総称。 情操とは、高い精神活動に伴って起こる感情、情緒より知的で安定…

第520話 ダイダラボッチ

序文・琵琶湖を掘って富士山にした?! 堀口尚次 ダイダラボッチは、日本の各地で伝承される巨人。類似の名称が数多く存在する。山や湖沼を作ったという伝承が多く、元々は国づくりの神に対する巨人信仰がダイダラボッチ伝承を生んだと考えられている〈鬼や…

第519話 済州島 四・三事件

序文・朝鮮半島の闇 堀口尚次 済州島(チェジュンド)四・三事件は、1948年4月3日に在朝鮮アメリア陸軍司令部政庁支配下にある南朝鮮の済州(さいしゅう)島で起こった島民の蜂起に伴い、南朝鮮国防警備隊、韓国軍、韓国警察、朝鮮半島の李承晩(りしょうばん)支…

第515話 JR東海八事球場跡

序文・センバツ発祥の地 堀口尚次 JR東海八事(やごと)球場は、かつて愛知県名古屋市昭和区にあった野球場。東海旅客鉄道〈JR東海〉が運営管理を行っていたが、平成2年限りで閉鎖、撤去された。 大正11年、当時の名古屋市中区広路町地内に、中区末広町で運…

第513話 女性天皇と女系天皇

序文・天皇の血筋 堀口尚次 女性天皇は、日本における天皇の位〈皇位〉を継承した女性のこと。歴代の天皇は、初代の神武天皇から第126代の今上天皇〈徳仁〉まで129人〈南北時代の北朝を含む〉の天皇がその位にあり大半は男性であるが、その内8人〈10代〉が女…

第512話 トルハルバン

序文・シンボルになった守護神 堀口尚次 トルハルバンは、韓国の済州島(さいしゅうとう)〈チェジュトウ〉にある石像である。済州島の方言で「石製の爺さん」を意味する。初めて制作されたのは、李氏朝鮮時代1754年頃とされている。トルハルバンという言葉は…

第510話 鳴海球場

序文・自動車学校になった野球場 堀口尚次 鳴海(なるみ)球場は、かつて愛知県愛知郡鳴海町〈現在の愛知県名古屋市緑区〉にあった野球場。名古屋鉄道が運営管理を行っていたが、昭和33年限りで閉鎖された。 大正時代末期から昭和時代初期にかけ、日本国内では…

第509話 大正デモクラシーの理論的旗手・雉本朗造

序文・民事訴訟法学の大家 堀口尚次 雉本朗造(きじもとときぞう)は、日本の法学者。専門は民事訴訟法。学位は法学博士。愛知県愛知郡鳴海町笠寺鳴尾〈現・名古屋市緑区〉生まれ。 ドイツで民事訴訟法を学んだ後に帰国し、日本の民事訴訟法を体系化。我が国の…

第508話 折り返し乗車は不正乗車

序文・マナー違反ではなく違法行為 堀口尚次 不正乗車とは、鉄道を初めとする旅客輸送の旅客が、その乗車において、定められた乗車券類を所持せずに運賃・料金を不正に免れようとする行為。 折り返し乗車とは、いったん目的地と逆方向の駅に行って折返し、そ…

第506話 広告掲載商品の闇

序文・闇シリーズ⑦ 堀口尚次 以前に回転すしのスシローが、テレビCM商品が品薄という「おとり広告」まがいで公正取引委員会に是正勧告を受け、その後もお詫びのビール半額セールのおそまつ対応や再度の品切れなど、その対応がクローズアップされていた。 …

第504話 天皇陵

序文・前方後円墳 堀口尚次 天皇陵は、天皇の墓。皇室典範第27条により、天皇・皇后・皇太后・太皇太后を葬る所を「陵」、その他の皇太子や親王などの皇族を葬る所を「墓」と定められている。同附則第3項で、当時治定されていた陵及び墓は、第27条の陵及び墓…

第502話 東洋のパナマ運河・松重閘門

序文・船の階段 堀口尚次 松重(まつしげ)閘門(こうもん)は、愛知県名古屋市中川区でかつて供用されていた閘門である。1968年に閉鎖され、現在は閘門としては使用されていない。堀川と中川運河とを結び、近代期の名古屋の産業発展を水運面で支えていた遺構で…

第501話 旧逓信省電話装荷線輪用櫓

序文・現存する電話施設遺構 堀口尚次 「旧逓信(ていしん)省電話装荷線輪用(そうかせんりんよう)櫓(やぐら)」は電話施設の一種だ。電話中継のための装荷ケーブルは、地下式と架空式がある。架空式の場合、装荷ケーブルを渡すために、装荷線輪用櫓と木柱が造…

第500話 セブンイレブンは原点に帰れ

序文・供給過多ではないか? 堀口尚次 私が幼少の頃は、コンビニはなかった。コンビニどころかスーパーもなく、母親たちは、市場(いちば)〈〇×センター〉と呼ばれた各商店の集合体のような場所で買い物していた。駄菓子屋は沢山あり、子供のたまり場だった。…