ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

その他

第1067話 四日市の大入道

序文・大坊主 堀口尚次 大入道(おおにゅうどう)は、日本各地に伝わる妖怪。 名称は大きな僧の意味だが、地方によって姿は実体の不明瞭な影のようであったり、僧ではなく単に巨人であったり、様々な伝承がある。坊主〈僧〉姿のものは大坊主ともいう。また大き…

第1066話 日本最大級の徳山ダムと消えた徳山村

序文・徳山湖(浜名湖の約二倍)の出現 堀口尚次 徳山ダムは、岐阜県揖斐郡揖斐川町、一級河川・木曽川水系揖斐川最上流部に建設されたロックフィルムダム。独立行政法人水資源機構が管理する多目的ダムである。 日本最大級のダムであり、総貯水容量6億6,000…

第1064話 中島みゆきの祖父「中島武市」

序文・地元を忘れなかった 堀口尚次 中島武市(ぶいち)〈明治30年 - 昭和53年〉は、日本の実業家・政治家。岐阜県本巣郡土貴野村〈現在:本巣市〉出身。岐阜市立岐阜商業学校〈現在の岐阜県立岐阜商業高等学校の前身〉卒業。シンガーソングライターの中島みゆ…

第1061話 手締め

序文・御手を拝借 堀口尚次 手締めとは日本の風習の一つで物事が無事に終わったことを祝って、その関係者が掛け声とともにリズムを合わせて打つ手拍子である。手打ちともいう。祭や冠婚葬祭などの式典、商談や株主総会などの終わりに行われる。 祝いの席で使…

第1060話 三三七拍子

序文・実は四四八拍子 堀口尚次 三三七拍子は、明治大学應援團で考案された応援様式であり、全国に幅広く普及している日本の代表的な応援技法のひとつである。 初代団長・相馬基(もとい)が考案し、大正10年に行われた早稲田大学との対抗試合で初めて披露され…

第1059話 ジェノサイド

序文・大量虐殺 堀口尚次 ジェノサイドは、政治共同体、人種、民族、または宗教集団を意図的に破壊することである。ジェノサイド条約第2条によれば、政治共同体の、人種的、民族的、宗教的な集団の全部または一部を破壊する意図をもって行われる行為のことで…

第1057話 鞍馬天狗

序文・牛若丸に剣術を教えた 堀口尚次 鞍馬天狗は、鞍馬山の奥、僧正ヶ谷に住むと伝えられる大天狗である。別名、鞍馬山僧正坊。 大天狗は、強力な神通力を持つとされる天狗である。さまざまな説があるが善悪の両面を持つ妖怪もしくは神とされ、優れた力を持…

第1056話 力水

序文・清めの水 堀口尚次 力水(ちからみず)は、大相撲における儀式の一つで、力士が土俵に上がったときに他の力士から渡される清めの水で、神聖な土俵に上がる時に身を清めるために使われる。原則として十両以上の取組で使用する。 水桶を白房下(しろぶさし…

第1055話 信楽高原鐡道列車衝突事故

序文・起こるべくして起きた事故 堀口尚次 信楽高原鐵道列車衝突事故は、滋賀県を走る信楽高原鐡道信楽線において発生した列車衝突事故。信楽高原鐵道の車両と、直通運転で乗り入れていた西日本旅客鉄道〈JR西日本〉の車両が正面衝突した。 1991年5月14日10…

第1054話 移植に耐えた「荘川桜」

序文・ダムの底に沈んだ村からの移植 堀口尚次 荘川(しょうかわ)桜は、岐阜県高山市荘川町中野〈旧荘川村〉の国道156号沿い、御母衣(みぼろ)ダム湖岸に移植された樹齢450年と推定される2本のエドヒガン〈サクラ〉の古木。ごく淡いピンク色の花弁とごつごつし…

第1052話 黒部川第四発電所「黒四ダム」

序文・171人の殉職者 堀口尚次 黒部ダムは、富山県東部の中新川郡立山町を流れる黒部川水系の黒部川に建設された水力発電専用のダムである。昭和31年着工、太田垣士郎指揮の下、171人の殉職者を出し7年の歳月をかけて、1961年1月に送電を開始 し、昭和38年6…

第1051話 番町皿屋敷

序文・いちまーい にまーい 堀口尚次 皿屋敷は、お菊の亡霊が井戸で夜な夜な「いちまーい、にまーい... 」と皿を数える情景が周知となっている怪談話の総称。播州姫路が舞台の『播州皿屋敷』、江戸番町が舞台の『番町皿屋敷』が広く知られる。 日本各地にそ…

第1047話 「こいのぼり」の悲しい風習

序文・武家と尚武 堀口尚次 こいのぼり〈鯉幟〉は、日本の風習で、江戸時代に武家で始まった端午の節句に男児の健やかな成長を願って家庭の庭先に飾る鯉の形に模して作ったのぼり。紙・布・不織布などに鯉の絵柄を描いたもので、風を受けてたなびくようにな…

第1046話 五行思想

序文・自然哲学 堀口尚次 五行(ごぎょう)思想または五行説とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想。万物は火・水・木・金・土〈七曜(しちよう)=肉眼で見える惑星を五行と対応させた火星・水星・木星・金星・土星と、日→太陽・月→太陰 を合わせた7つの天…

第1037話 おわら風の盆

序文・哀切感に満ちた旋律 堀口尚次 おわら風の盆は、富山県富山市八尾地区で、毎年9月1日から3日にかけて行われている富山県を代表する行事〈年中行事〉である。 越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、坂が多い町の道筋で無言の踊り手たちが洗練され…

第1033話 保安官

序文・西部劇でおなじみ 堀口尚次 保安官は、アメリカ合衆国の公安職。その所掌範囲は設置者によって異なるが、裁判所の警備、刑務所の警備、被疑者・収監者等の移送、民事執行、陪審員に対する召喚状送達ほかの行政上・司法上の事務も行う。 アメリカ合衆国…

第1031話 ギャング「アル・カポネ」

序文・密造酒 堀口尚次 アル・カポネ(1899年 - 1947)は、アメリカ合衆国のギャング。禁酒法時代のシカゴで、高級ホテルを根城に酒の密造・販売・売春業・賭博業の犯罪組織を運営し、機関銃を使った機銃掃射まがいの抗争で多くの死者を出したことでも知られ…

第1027話 月代と丁髷

序文・兜との関係 堀口尚次 月代(さかやき)とは、江戸時代以前の日本にみられた成人男性の髪型において、前頭部から頭頂部にかけての、頭髪を剃りあげた〈抜き上げた〉部分を指す。さかやきを剃った髪型のことは、野郎頭や半髪頭と表現される。 兜を被った際…

第1023話 マフィア

序文・ゴットファーザー 堀口尚次 マフィアは、イタリアのシチリア島を起源とする組織犯罪集団である。19世紀から恐喝や暴力により勢力を拡大し、1992年段階では186グループ〈マフィアのグループは「ファミリー」と呼ばれる〉・約4,000人の構成員がいる。 マ…

第1021話 昭和の天一坊・堀川辰吉郎

序文・明治天皇の御落胤 堀口尚次 堀川辰吉郎、明治24年 - 昭和41年は、日本の実業家、大アジア主義者、世界連邦主義者。俗に出口王仁三郎〈新宗教「大本」の二大教祖の一人〉の黒幕、大アジア主義者と称する怪シナ浪人などと呼ばれ、西園寺公望や明治天皇の…

第1020話 「マンネンさ」こと森田萬右衛門

序文・風紀改善 堀口尚次 森田萬右衛門(まんえもん)〈嘉永5年 - 昭和9年〉は、尾張国知多郡富貴村〈現・愛知県武豊町〉出身の篤農家。地元では親しみを込めて「マンネンさ」と呼ばれる。 嘉永5年、百姓である森田浦蔵の長男として生まれた。幼名は亀太郎。富…

第1016話 列車から転落した宮城道雄

序文・謎の転落死 堀口尚次 宮城道雄〈明治27年 - 昭和31年〉は、日本の作曲家・筝曲家である。兵庫県神戸市生まれ。旧姓は菅(すが)。十七絃の開発者としても知られる。大検校(けんぎょう)〈盲人の最高位〉であったため、広く『宮城検校』と呼ばれた。 明治2…

第1015話 日本のエジソン「加藤与五郎」

序文・カセットテープの生みの親 堀口尚次 加藤与五郎〈明治5年-昭和42年〉は、日本の化学者・工学者・理学博士・東京工業大学名誉教授・文化功労者・軽井沢町名誉町民・刈谷市名誉市民。「フィライトの父」や「日本のエジソン」などと呼ばれる。 明治5年、…

第1013話 案山子と鹿威し

序文・害獣対策 堀口尚次 案山子(かかし)は、田や畑などの中に設置して、作物を荒らす鳥などの害獣を追い払うための田畑に立てる竹やわらなどで作った人形やそれに類するなんらかの仕掛けである。地域によっておどし、そうずなどさまざまな異称がある。 「か…

第1010話 忍者・手裏剣・くの一

序文・仮面の忍者赤影 堀口尚次 「忍者」は、室町時代から江戸時代の日本で、大名や領主に仕え、また独立して諜報活動、破壊活動、浸透戦術、謀術、暗殺などを仕事としていたとされる。忍者は昭和30年代以降、小説などに使われて普及した呼称である。いわゆ…

第1009話 哲学者・思想家「キェルケゴール」

序文・実在主義の創始者 堀口尚次 セーレン・オービュ・キェルケゴール〈1813年 - 1855年〉は、デンマークの哲学者、思想家。今日では一般に実存主義の創始者、ないしはその先駆けと評価されている。 実存主義とは、人民の実存を哲学の中心におく思想的立場…

第1006話 わび・さび

序文・日本の美意識 堀口尚次 わび・さび〈侘《び》・寂《び》〉は、慎ましく、質素なものの中に、奥深さや豊かさなど「趣」を感じる心、日本の美意識。美学の領域では、狭義に用いられて「美的性格」を規定する概念とみる場合と、広義に用いられて「理想概…

第1004話 熊沢天皇

序文・自称天皇 堀口尚次 熊沢寛道(ひろみち)〈明治22年 - 昭和41年〉は日本の皇位僭称(せんしょう)〈本人の身分を越えた地位称号を名乗ること〉者。熊沢天皇の呼称で知られる。戦前は皇位や皇族を僭称することは不敬罪として処罰対象であったが、GHQ体制下…

第1000話 「蜘蛛の糸」伝説・福恩寺

序文・埋め立てられた大池 堀口尚次 過日所用で名古屋市中区の地下鉄上前津(かみまえづ)駅を下車した際、千代田2丁目の福恩寺に立ち寄った。真宗大谷派のこじんまりした寺院だが、本堂は閉ざされていた。境内に真っ二つに切断された跡のある石碑があり、読み…

第999話 しっぺい太郎と「しっぺがえし」

序文・竹の杖 堀口尚次 しっぺい太郎は、魔物退治の犬である。日本各地の猿神退治の昔話に登場する。 粗筋は『村の神に娘を人身御供にせねばならない慣習があり、通りすがりの旅人が干渉する。 生贄を食らう〈猿の〉魔物たちが「〈遠国の〉しっぺい太郎に知…