ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

その他

第458話 コックリさん

序文・怖いもの見たさ 堀口尚次 コックリさん〈狐狗狸さん〉とは、西洋の「テーブル・ターニング」に起源を持つ占いの一種。机に乗せた人の手がひとりでに動く現象は心霊現象だと古くから信じられていた。科学的には意識に関係なく体が動くオートマティスム…

第443話 サッカーの紳士協定に思う

序文・ルールにない決まり事 堀口尚次 サッカーでは、フェアプレーの観点から、相手選手が蹴り出したボールは返すというのが紳士協定として結ばれており、そのフェアプレーに拍手が送られるというのが通常だ。 そもそも「紳士協定」とはウィキペディアによる…

第442話 申告故意四球に思う

序文・勝つための作戦 堀口尚次 申告故意四球とは、野球のルールで、いわゆる「敬遠」のことだが、以前はピッチャーがわざとボール玉を4球投げてフォアボールとし、バッターを一塁へ進塁させる戦術であったが、数年前から監督が球審に申告することで、ボール…

第438話 仙台四郎という福の神

序文・商人の原点かもしれない 堀口尚次 仙台四郎は、江戸時代末期〈幕末〉から明治時代にかけて、現在の宮城県仙台市に実在した人物で、「人神」としても祀られている。旧字体を用いて「仙臺四郎」とも書く。 本名は通説では芳賀四郎であるが、親族によれば…

第423話 天皇機関説

序文・学者による学説 堀口尚次 天皇機関説とは、大日本帝国憲法下で確立された憲法学説で、統治権は法人たる国家にあり、天皇はその最高機関として、内閣をはじめとする他の機関からの輔弼(ほひつ)〈天皇への進言〉を得ながら統治権を行使すると説いたもの…

第414話 国鉄三大ミステリー事件

序文・旧国鉄民営化以前の黒歴史 堀口尚次 国鉄三大ミステリー事件とは、連合国軍占領下の日本において昭和24年の夏に相次いで発生した、日本国有鉄道にまつわる真相に謎が残る三つの事件の通称。今回は、付随する関連事件も列記する。 ①下山事件 国鉄総裁下…

第401話 米先住民寄宿学校

序文・アメリカ先住民が辿った道 堀口尚次 7月20日の中日新聞で「奪われた未来・米先住民寄宿学校」の連載が始まった。第一回目は、「白人同化を強要・私たちはもの扱いだった」であった。 記事によると、『1819年の「インディアン文明化基金法」などに基づ…

第387話 パブロフの犬の犠牲者

序文・偉大な発見の影の犠牲 堀口尚次 一般的に「パブロフの犬」としてよく知られる実験では、犬のほおに手術で管を通し、唾液の分泌量を測定した。ベルを鳴らしてからエサを与える事を繰り返した結果、ベルを鳴らしただけで唾液を出すようになった。さらに…

第384話 捕鯨という生業

序文・鯨との真剣勝負 堀口尚次 NHKスペシャル「鯨獲(と)りの海」を観た。捕鯨を生業とする男たちに50日間に渡り取材したドキュメンタリー番組だった。 3年前から、再開されている日本の商業捕鯨。古来から続く捕鯨。ある人は『残酷』だといい、ある人は『文…

第376話 蒸気機関車・D51

序文・大量の水が必要 堀口尚次 蒸気機関車とは、蒸気機関を動力とする機関車のことである。 日本では Steam Locomotive の頭文字をとって、SL〈エスエル〉とも呼ばれる。また、蒸気機関車、または蒸気機関車が牽引する列車のことを、汽車とも言う。また、明…

第374話 命をいただくということ

序文・「いただきます」の本来の意味 堀口尚次 テレビで「ある牛飼いの日々」というドキュメンタリー番組を観た。父や祖父の代から続く畜産を受け継いだ男性の暮らしを追っていたが、餌の配合・牛舎の清掃・体調不良の牛の治療・種付け・牛の種類などあらゆ…

第373話 聞け万国の労働者

序文・労働者諸君! 堀口尚次 聞け万国の労働者 とどろきわたるメーデーの示威(しい)者に起る足どりと 未来をつぐる鬨(とき)の声汝の部署を放棄せよ 汝の価値に目ざむべし全一日の休業は 社会の虚偽をうつものぞ永き搾取に悩みたる 無産の民よ決起せよ今や二…

第372話 勝利投手の条件

序文・先発→中継ぎ→抑え 堀口尚次 勝利投手とは、野球などの試合において勝利チームの責任投手を指す。勝ち投手、日本の公認野球規則においては勝投手とも記述される。基本的には、自チームのある時点での得点が決勝点となるように、守備面で貢献した投手が…

第371話 サービス残業の闇

序文・闇シリーズ① 堀口尚次 サービス残業とは、使用者(雇用主)が、労働者が行う時間外労働に対し本来支払うべき賃金が支払われない時間外労働の俗称。 使用者がサービス残業を強要すれば、違法行為でありまずありえない。問題なのは、労働者が使用者の許…

第370話 競馬の馬券の所得区分と必要経費論争

序文・賭け事と税金の違和感 堀口尚次 国税庁のホームページによると、『競馬の馬券の払戻金が一時所得と雑所得のいずれに該当するか、外れ馬券の購入費用が必要経費として控除できるか、が争われていた裁判において、①最高裁平成29年12月15日判決は、本件の…

第368話 女王蜂の不思議

序文・君臨すれども統治せず 堀口尚次 女王蜂は、群れで生活を行う真(しん)社会性〈動物の示す社会性のうち高度に分化が進んだもので集団の中に不妊の階級を持つことを特徴としハチやアリなどの社会性昆虫などに見られる〉を有するハチの集団において、繁殖…

第365話 土用の丑の日

序文・いつたべても美味しい 堀口尚次 土用の丑の日は、土用の間のうち十二支が丑の日である。「土用」とは五行思想〈古代中国に端を発する自然哲学〉に基づく季節の変わり目を意味する雑節(ざつせつ)〈節分・彼岸・八十八夜など季節の移り変りをより適確に…

第364話 ミスコン廃止に思う

序文・臭いものに蓋をする文化 堀口尚次 過日テレビのニュース番組で「ミスコン廃止」に関する話題を取り上げていた。視聴する中で、若干の違和感を持ったので筆を執った。 ルッキズムとは「looks〈外見、容姿〉+ism〈主義〉」すなわち外見至上主義。外見に…

第356話 鏡の松

序文・松は神が宿る木 堀口尚次 鏡の松とは、能舞台で、鏡板〈能舞台の背面にある板壁〉に描かれる老松の絵。奈良春日神社の「影向(ようこう) の松」を写すという。影向とは神仏が姿を現すことで、影向の松は神仏が現れるときの依代(よりしろ)となるものだ。…

第347話 浅草フランス座

序文・お笑いの殿堂 堀口尚次 浅草フランス座演芸場東洋館は、東京都台東区浅草六区に所在する演芸場。東洋館の通称で営業している。東洋興業株式会社経営。かつては長い間ストリップ劇場として営業していた。渥美清・東八郎・萩本欽一・坂上二郎・ビートた…

第345話 門前の小僧習わぬ経を読む

序文・犬も歩けば棒に当たる 堀口尚次 「門前の小僧習わぬ経を読む」は『いろはかるた』であり、ことわざを使っているが、内容は江戸、京都・大阪など上方、尾張などで各々異なっている。この場合〈『も』のいろはかるた〉は、「門前の小僧習わぬ経を読む」…

第340話 千里眼事件

序文・超能力者の存在 堀口尚次 念力〈サイコキネシス〉とは、超能力の一つで、意思の力だけで物体を動かす能力のこと。日本では、SFで知られた概念だったが、ユリ・ゲラーが1974年に来日した時に特集番組のテレビカメラの前でスプーン曲げを行い全国に放送…

第338話 明治用水と神社

序文・先人が築いた近代農業用水 堀口尚次 大規模な漏水で問題となっている明治用水は、西三河地方南西部に農業用、工業用の水を供給する用水である。幕末・明治維新期に、全国に先駆けて測量・開削が行われた近代農業用水だったため、明治という元号を冠する…

第333話 炭坑節

序文・サノヨイヨイ 堀口尚次 炭坑節は、福岡県に伝わる民謡である。現在の田川市が発祥といわれる。 もともとは炭坑労働者によって唄われた民謡『伊田場打選炭唄』が原曲で、「月が出た出た月が出た、ヨイヨイ」の一節で知られる。もともとは盆踊り唄ではな…

第329話 仁義を切る

序文・「御控えなすって」 堀口尚次 「仁義を切る」とは、任侠、テキヤ、香具師(やし)、博徒、渡世人(とせいにん)などが初対面の際に交わす挨拶の形式を表現する言葉。「仁義」の元の意義としては、人間の行動規範の根本として孔子の説く博愛を意味する「仁…

第323話 姥捨て山

序文・悲しい民話伝説 堀口尚次 姥(うば)捨て山は、棄老(きろう)〈老人を山の中などに捨てること〉伝説に材をとった民話。大きく「枝折り型」と「難題型」、それらの複合型に分けられる。法令、口減らしなどのために高齢の親を山に捨てることとなった息子と…

第321話 松下幸之助の水道哲学とダム式経営

序文・文字通りナショナルブランドになった 堀口尚次 松下幸之助1894年〈明治27年〉生まれは、実業家、発明家、著述家。パナソニック〈旧社名:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業〉を一代で築き上げた経営者である。異名は「経営の神様」。…

第320話 ツベルクリンとBCGの響き

序文・このBCGが目に入らねぇ~か! 堀口尚次 ツベルクリンとは、結核菌感染の診断に用いられる抗原である。日本でのツベルクリン反応検査は、ツベルクリン溶液皮内投与の48時間後の接種部位の発赤の直径を測定して、結核感染を診断する方法で、100年以上…

第318話 愛知用水に捧げられた命

序文・水はあたりまえになかった 堀口尚次 愛知用水は、愛知県の尾張丘陵部から知多半島にかけての一帯に農業用、工業用、上水道用の水を供給する用水である。 大きな河川が無く水不足であった知多半島地域への用水運動が愛知用水誕生の端緒である。水不足を…

第314話 郷土の偉人・トマト王

序文・カゴメケチャップ・ソース発祥の地 堀口尚次 蟹江一太郎は、カゴメ創業者であり「トマト王」とも称される。明治8年、愛知県知多郡名和村〈現・東海市名和町〉に農家の長男として出生。当時の名前は佐野市太郎。明治26年18歳で蟹江家に婿入りしたが、近…