ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

幕末維新

第216話 靖国神社に建つ大村益次郎

序文・トコトンヤレ 堀口尚次 『宮さん宮さんお馬の前にヒラヒラするのは何じゃいなトコトンヤレトンヤレナあれは朝敵征伐せよとの錦の御旗(みはた)じや知らないかトコトンヤレトンヤレナ』トンヤレ節で有名なこの歌は、大村益次郎が作曲したとされる。「宮…

第212話 酔って候の山内容堂

序文・土佐の鯨は大虎で・・・ 堀口尚次 山内容堂(ようどう) は、幕末の外様大名。土佐藩15代藩主。酒と女と詩を愛し、自らを好んで「鯨海酔侯(げいかいすいこう)」や「酔翁(すいおう)」と称した。藩政改革を断行し、幕末の四賢候の一人として評価される一方…

第207話 高須四兄弟の長兄・徳川慶勝

序文・幕末を影で支えた徳川慶勝 堀口尚次 松平義建(よしたつ)・美濃国高須藩〈尾張藩支藩〉10代藩主を親に持つ子は11人おり、その内の次男・慶勝(よしかつ)〈尾張徳川家14代当主〉、五男・茂徳(もちなが)〈一橋徳川家10代当主〉、七男・容保(かたもり)〈会…

第202話 大久保利通の心中は西郷のみが知る

序文・大久保と西郷は郷友 堀口尚次 大久保利通は、明治維新の元勲であり、西郷隆盛、木戸孝允と並んで「維新の三傑」と称される。初代内務卿で、内閣制度発足前の明治日本政府〈太政官〉の実質的・事実上の首相。 薩摩藩の郷中〈薩摩藩の武士階級子弟の教育…

第190話 天璋院・篤姫の覚悟

序文・女の道は前に進むしかない 堀口尚次 天璋院(てんしょういん)篤姫(あつひめ)は、薩摩藩島津家の一門に生まれ、島津本家の養女となり、五摂家筆頭近衛家の娘として徳川家に嫁ぎ、江戸幕府第13代将軍徳川家定御台所(みだいどころ)となった人物。薩摩藩分…

第183話 明治の元老・伊藤博文の最期

序文・かつての1000円札の英雄は、凶弾に倒れた。 堀口尚次 伊藤博文は、初代・内閣総理大臣、その後三度の内閣総理大臣、立憲政友会の初代・総裁、初代・枢密院議長、初代・貴族院議長、初代・韓国統監などを歴任した、日本の政治の中心に君臨し続けた大物…

第176話 勝海舟の裏工作準備

序文・江戸焦土作戦とは 堀口尚次 勝麟(りん)太郎は、勝安房守(あわのかみ)義邦が正式名で、海舟は号である。安政の改革で才能を見出され、長崎海軍伝習所に入所。その後に咸臨丸で渡米し、帰国後に軍艦奉行並となり神戸海軍操練所を開設。戊辰戦争時には幕…

第175話 東洋のエジソン・田中久重

序文・すごい人がいたもんだ 堀口尚次 田中久重は、江戸時代後期から明治にかけての発明家。「東洋のエジソン」「からくり儀右衛門」と呼ばれた。芝浦製作所(後の東芝の重電部門)の創業者。 幼い頃から才能を発揮し、五穀神社(久留米市通外町)の祭礼では…

第170話 和宮降嫁の行列は50km

序文・和宮の心中を慮(おもんばか)らずにはいられない 堀口尚次 和宮(かずのみや)とは、和宮親子(ちかこ)内親王のことで、仁幸天皇の第8皇女。江戸幕府第14代将軍・徳川家茂(いえもち)の正室〈御台所〉。家茂死後には落飾(らくしょく)〈出家〉し、静寛院(…

第168話 軍歌・抜刀隊の感慨

序文・敵の大将は西郷隆盛 堀口尚次 西南戦争最大の激戦となった田原坂(たばるざか)の戦いにおいて、帝国陸軍〈政府軍・官軍〉側として予想外の形での戦闘、すなわち白兵戦(はくへいせん)〈刀剣などの近接戦闘用の武器を用いた戦闘〉が発生した。数に勝る帝…

第164話 板垣死すとも自由は死せず

序文・100円札は子供の頃つかいました 堀口尚次 板垣退助は元土佐藩士で、明治維新の元勲(げんくん)、自由民権運動の指導者。東アジアで初となる帝国議会を樹立し「憲政の父・国会を創った男」として知られる。 板垣は、絶対尊皇主義者として知られ、君民一…

第160話 河合継之助の意地

序文・勝てば官軍、負ければ賊軍。 堀口尚次 河井継之助(つぎのすけ)は、幕末の越後・長岡藩の家臣。戊辰戦争の一部をなす北越戦争で長岡藩側を主導したことで知られる。最終役職は、家老であり軍事総督にも任命されている。藩主・牧野は、幕府の老中や京都…

第155話 幻の蝦夷共和国

序文・榎本の胸中は誰にもわからない 堀口尚次 蝦夷共和国とは、戊辰戦争末期に蝦夷地〈北海道〉を支配した旧江戸幕府軍勢力による「事実上の政権」である蝦夷島政府を指す俗称。蝦夷政権、箱館政権、北海道共和国とも言う。 幕末に江戸城が無血開城されると…

第150話 大政奉還の裏側

序文・政権返上には、駆け引きがあった。 堀口尚次 大政奉還とは「慶応3年10月14日に江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜が政権返上を明治天皇へ上奏し、翌15日に天皇が上奏を勅許したこと」と、教科書には書いてあるが、裏側では幕府と薩長らとのすさまじい駆け引…

第144話 庄内藩の恩返し

序文・西郷隆盛の器の大きさに応えた庄内藩 堀口尚次 幕末の戊辰戦争に於いて、旧幕府側として新政府軍と戦った庄内藩〈現在の山形県鶴岡市〉について記す。藩主の酒井氏は、幕府の老中を務める譜代大名であった。江戸市中警護のなどにあたっていた経緯から…

第141話 白虎隊と会津藩の悲劇

序文・会津の悲劇は白虎隊だけではなかった 堀口尚次 白虎隊は、幕末における戊辰戦争の一環である会津戦争に際して、会津藩が組織した、16~17歳の武家男子を集めた部隊である。中には志願して生年月日を改め15歳で出陣した者もいたほか、幼少組として13歳…

第138話 赤鬼・井伊直弼の評価

序文・こちらは、泣かなかった赤鬼。 堀口尚次 井伊直弼といえば、幕末の譜代大名。近江彦根藩の第15代藩主。幕末期の江戸幕府にて大老を務め、開国派として日米修好通商条約に調印し、日本の開国・近代化を断行した。また、強権をもって国内の反対勢力を粛…

第124話 廃藩置県

序文・廃藩置県は世界に類を見ない「行政大革命」!? 堀口尚次 廃藩置県とは、明治維新期の明治4年に、明治政府がそれまでの藩を廃止して地方統治を中央管下の府と県に一元化した行政改革である。 300弱の藩を廃止してそのまま国直轄の県とし、その後に県は…

第119話 二宮金次郎のイメージと実像

序文・あの像は戦後消えたのか?GHQが修身教育を排除したからか?! 堀口尚次 小学校の校庭に建つ、薪を背負いながら本を読む金次郎の像は有名だ。戦前の修身の教科書では、『刻苦勉励(こっくべんれい)〈心身を苦しめてつとめはげむこと苦労を重ねて一心…

第113話 西郷隆盛の改名と妻と島流し

序文・数回の改名、三人の妻、三カ所への島流し。まさに波乱万丈。 堀口尚次 幼少は西郷小吉といった。元服し西郷吉之介隆永と名乗る。「伊集院須賀と結婚」。薩摩藩藩主・島津斉彬に取り上げられた頃、西郷善兵衛と改名する。その後、西郷家の家督を継ぎ、…

第99話 不平士族の反乱

序文・日本最大の内戦、西南戦争の最期で、西郷隆盛は「もうここらでよかろう」といい自刃し介錯された。 堀口尚次 佐賀の乱・神風連(しんぷうれん)の乱・秋月の乱・萩の乱そして、西南戦争・福岡の変へと続くが、いずれも旧肥前藩・旧肥後藩・旧秋月藩・旧…

第90話 池田屋・寺田屋・近江屋事件

序文・幕末最大の謎「坂本龍馬暗殺」 堀口尚次 幕末に旅籠などを舞台に四つの事件があり、しかも寺田屋事件は二つあり、かなりややっこしいので、まとめてみた。 池田屋事件は、幕末の1864年7月8日に、京都三条木屋町(三条小橋)の旅籠・池田屋に潜伏してい…

第61話 新選組と袂を分かちた「新徴組」

序文・新選組は有名だが、新徴組という幕府組織も活躍したのだ。 堀口尚次 江戸で将軍上洛の警護を目的とした浪士組結成募集がなされ、京都へ上洛したが、浪士組のリーダー・清河八郎が「将軍警護ではなく、尊王攘夷の先鋒」を唱えたので、同意出来なかった…

第59話 偽官軍となった赤報隊

序文・勝てば官軍、負ければ賊軍というが、「偽官軍」といわれた隊もありました。 堀口尚次 「赤報隊」とは、「赤心(せきしん)【嘘偽りのないありのままの心】を持って国恩に報いる」からきている。総裁の相楽総三は、江戸薩摩藩邸の浪士隊として、江戸市中…

第54話 尊王攘夷とは

序文・新選組から「尊王攘夷」について考えてみた。 堀口尚次 過日NHKの歴史探偵という番組で、土方(ひじかた)歳三(としぞう)を取り上げていた。土方が、箱館戦争まで転戦する中、自身が京都の治安維持で新選組として活躍していた時の様な「刀(かたな)」…

第51話 彰義隊の矜持

序文・大河ドラマ「青天を衝け」で少し出てきたが、運命が違えば渋沢栄一も彰義隊にいたのだ。 堀口尚次 鳥羽伏見の戦いの後、江戸に戻り恭順(きょうじゅん)謹慎(きんしん)する為に上野寛永寺に入った最後の将軍・徳川慶喜の警護を目的に結成されたのが「彰…

第35話 侠客(きょうかく)たちの幕末維新

序文・幕末維新の勉強をしていると、侠客の活躍も見逃せない。今回は3名だけだが簡単に紹介します。 堀口尚次 幕末には、多くの侠客がいたが、尊王攘夷の志士や旧幕府軍を助けた者も多い。侠客とは、強気を挫(くじ)き、弱気を助ける事を旨とした「任侠(にん…

第34話 水戸天狗党の悲劇

序文・幕末水戸藩で起きた、天狗党の乱。過激な尊王攘夷の志が引き起こした。同じ藩内での内戦や幕府・諸藩を敵にまわしての転戦。そして結末は悲劇だった。 堀口尚次 幕末に、徳川御三家の水戸藩では、藩内が二つの派閥に分かれ激しく争い合った。尊王攘夷…

第20話 土佐脱藩浪士・坂本龍馬の活躍

序文・リクエストもあり、あまりにも有名な人物を取り上げました。 諸説あり、なぞの多い人ですが人々を引き付けて止みません。 堀口尚次 幕末で坂本龍馬ほど有名な人物も居なかろう。またドラマなんかでもカッコイイ俳優が演じる事が多く、銅像なんかもスマ…

第16話 江戸城無血開城の舞台裏

序文・大きな出来事程、表舞台には見えない裏舞台があるもの。勝海舟ばかりが目立っていたので、勉強がてら筆を執りました。 堀口尚次 幕末の江戸城無血開城と云えば、勝海舟と西郷隆盛の会談が有名だが、実に様々な裏工作で御膳立てがなされていたのである…