ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

第77話 「カチコチの正義感」と「臨機応変」

序文・チコちゃんじゃないけど「ボ~と生きてんじゃないよ~!」ってか?

                               堀口尚次

 

 正義とか道徳について綴ってきたが、違う側面から感じたこ事があった。

 嫁さんの誕生日プレゼントに、娘とケーキを買いに行った時に起きた。その店は「シャトレーゼ」と云う有名なお菓子・スイーツの専門店で、おりしも前日にテレビで取り上げられた事も相まって、当日は駐車場が満員で入れない程だった。それでも私達は「嫁さんの希望ケーキを獲得する」というい任務遂行の為に諦める選択肢は無く、違う用事を挟んで時間稼ぎの作戦に打って出た。

 程なくして再度来店するも、まだ駐車場は満杯だったが、なんとか滑り込む事が出来た。店内も満員で、レジにはなんと20人程度の列が発生していた。洋菓子の幾つかをカゴに入れて長蛇の列に加わった。お目当てのガラスケースの中のケーキは、レジの清算時に注文するしかないと思っていた。ところが、並んでいる時に気が付いたのだが、ガラスケース内のケーキは、始めに注文をして、その注文番号札を受け取ってから列に並ぶ仕組みだったのだ。その事に気が付いた時はもう列が半分位進んでおり、今から列を出て注文番号札を受け取っていたら、また長蛇の列の一番後ろになってしまうので、流石(さすが)に諦めた。

 そうこうしてる内に、レジの順番がきたので、先程の経緯を話したら、店員さんがなんと「少しすいてきましたし、他のお客さんには分らない様に、私の判断でガラスケースのケーキとりますよ」って言ってくれるではないか!なんと臨機応変な対応だろうと感心しているのも束の間。娘が「いりません」と言ってしまったのだ。店を出てから娘に問うと「みんな並んでるだから、インチキになるからダメ!」との事。私はぐうのねも出なかったが、堅苦しい事言うんだなあと思った。こちらから、レジで「仕組みを知らなかたんで何とかしてくれ」と懇願する行為は、私も頂けないと思うが、「買えなくて残念でした」と遜(へりくだ)って言った事に対して、店側が臨機応変神対応してくたのだから、逆に受けなければ店側の恥とはいわないが、商売上の機会損失にもなる。私は、娘を責める事はしなかったが、「このカチコチの正義感はどこからきたんだろう?」と思った。ただ、「世の中に出て行くと、杓子定規ではギクシャクしちゃうので臨機応変に対応していく事も必要かもね。」と言っといた。娘は納得していない様子だったが、私にとっては貴重な体験が出来た日だったのでした。

ちなみに嫁さんのケーキは代用品で事無きを得ました。クワバラクワバラ~。

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