ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

第279話 友人の「やさしさ」と「親切心」

序文・友人に恵まれた私

                               堀口尚次

 

 私の友人〈同級生〉には、「やさしさ」や「親切心」を持ち合わせた人が多い。過去の出来事から紹介したいと思います。

①二人で、人気のたこ焼き屋へ出掛けた時の事です。お客のお兄ちゃんがタバコを吸おうとして〈当時は店内での喫煙は普通に出来た〉店主に「マッチかライターない~?」と尋ねるやいなや、私の友人が持っていたライターをサッと見ず知らずのお兄ちゃんに差し出して「これつかや~〈名古屋弁・これ使って〉」と言ってのけると、お兄ちゃんは恐縮してました。私には出来ないと感心した。

②二人で夜に、友人の車で喫茶店か何かへ行った帰り道に、見ず知らずの車が側溝に脱輪している現場を通りかかった時に、友人は有無を言わさず自分の車を路肩に止めて、私に向って「助けてやろうぜ」と言ったのだ。私達が加勢した事でなんとか脱輪していた車は脱出できた。相手の礼を受ける間もまく、友人は「じゃあね」と言って、私と二人でその場を離れたのでした。私一人なら見て見ぬふりで通り過ぎていただろうと恥ずかしくなったのでした。

③これは友人から聞いた話しですが、友人が一人で吉野屋で牛丼を食べていると、疲れきった感じの若者が一人で牛丼を食べていたそうだ。友人は自身もバイク乗りである事から、その若者もバイク乗りである事に気が付き、話しかけたのだという。その若者はバイクで独り旅の途中だったそうだ。そして意気投合して、その若者を友人の自宅まで誘い、風呂まで入れてやったそうだ。私も一時期バイクに乗っていたが、こんな出逢いがあっても、こんな立ち振る舞いはできないなあと、感心しました。

④友人たちと飲み会〈プチ忘年会〉になった時に、都合で出席できない友人がいた。その友人は「時間の都合上5分ぐらいだけ顔出すよ」とLINEで連絡してきた。そして本当に顔だけ出しに来たが、会費として5000円をおいて足早に引き上げていったのだ。会費なんて決まってなく、会計次に割り勘にする予定であり、一人当たり3000円ぐらいで済んだ。私なら、顔出ししただけだから会費は払わないだろうと思い、スマートな彼の立ち振る舞いに敬服しました。

⑤友人たちと呑んでタクシーで帰宅した〈記憶がない・・・〉が、私の自宅の近くの友人は自転車で来ていたので別々に帰ったが、私がちゃんと自宅に辿り着いたか心配になり、私の自宅へ確認に来てくれた。案の定、私は自宅の玄関の前の植え込みへ倒れ込んで酔いつぶれていたのだ。友人は私をおこして自宅の中へ入れてくれた。翌日財布が無い事に気づき愕然とするが、植え込みに落ちていたのだ。私は友人に感謝すると共に、自分自身が情けなくなりました。

f:id:hhrrggtt38518:20220326061120j:plain

※画像と本文は関係ありません