ホリショウのあれこれ文筆庫

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第742話 内水氾濫の脅威

序文・堤防決壊だけが洪水ではない

                               堀口尚次

 

 国土交通省HPによると、内水氾濫とは以下のこと。

〇概要

雨水が排水施設で川に排水できずに、宅地などにあふれること

〇求められる行動

大雨が降ると、低い土地などで内水氾濫が発生するおそれがあるため、大雨警報〈浸水害〉などを確認し、浸水が起きる前に高いところに移動するなどしてください。また、雨や川の水位の状況などによっては、建物の上の階などに避難してください。自宅が内水氾濫のおそれがある低い土地などにあり、周辺で内水氾濫が発生すると、避難所への移動が困難となる場合がありますので、早めの避難行動をとってください。

〇用語の説明

内水氾濫は、主に以下の2つがある。
一時的に大量の降雨が生じた場合などに、下水道等の排水施設で雨水を排水できずに宅地や道路、農地などにあふれること。河川から離れた場所でも発生することがある。また、鉄道や道路のアンダーパスでも局所的に浸水が発生することがある。都市部においては、あふれた水が一気に地下街や地下鉄などの地下空間に流れ込んだり、下水道に流入する水が下水道の能力を超えることによりマンホールから吹き上がったりする。
②水路や支川などが合流する先の河川の水位が上昇したことにより、支川から合流先の河川に水が流下できなくなることにより、支川などから水があふれること。

〇情報を伝える際の留意点

・支川からの内水氾濫に対しては、近くの河川の水位だけでなく、支川が流れ込む本川の水位や洪水予報などを確認するように伝える。

 

 台風やゲリラ豪雨〈線状降水帯の発生〉などで、住宅地が浸水するニュースを耳にするが、堤防の決壊〈外水氾濫〉が恐ろしいことは周知のことだが、下水道の排水が困難になる〈内水氾濫〉の脅威もあることも忘れてはなるまい。「自然の河川」と「人工の生活排水」とは密接に繋がっているのだ。