ホリショウのあれこれ文筆庫

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第342話 岐阜大仏と三重塔

序文・珍しい張りぼての大仏

                               堀口尚次

 

 5月19日㈭に岐阜に住む会社OBに所用で会うついでに、近くの岐阜大仏と三重塔を二人で観てきました。私たちは、大仏殿に行く前に近くの「岐阜善光寺」「伊奈波(いなば)神社」に立ち寄り、参拝をすませました。

 岐阜大仏は、岐阜県岐阜市大仏町の黄檗(おうばく)宗金鳳山正法寺にある仏像〈大仏〉である。岐阜県指定重要文化財。釈迦如来の坐像で、日本三大仏〈奈良・鎌倉〉のひとつとされる※諸説あり。江戸時代後期に塑像漆箔(そぞううるしはく)で造られた、日本最大級の乾漆仏とされる。像高13.63m。周囲6尺〈約1.8m:直径約57cm〉のイチョウの木を真柱(しんはしら)として、木材で骨組みを組み、竹材を編んで仏像の形を形成する。この竹材の上に粘土を塗り、一切経阿弥陀経法華経、観音経等の経典が書かれた美濃和紙を張り付けて漆(うるし)を塗り、金箔を張っている。経典は当時の住職が読経(どきょう)し、一枚一枚貼られている。籠(かご)を編むように造られたことから、別名を「籠大仏」という。岐阜大仏に使われた経典は四万巻に上るとされる。

 三重塔は、岐阜公園にあり、大正天皇御大典を記念して大正五年に建立された朱塗りの三層の塔。高さ24m〈相輪まで25.8m〉五穀豊穣、市内繁興を祈願したもの。建設費は5500円〈当時〉で、資材として濃尾地震で被災した長良橋の古材が使われた。内部には弘法大師像などがまつられている。

 岐阜公園金華山(きんかざん)・岐阜城のお膝元に位置し、三重塔のすぐ横を、麓(ふもと)から山頂へのロープウェーが通っている。公園内にはその他に「信長の庭」「信長居館跡」「信長楽市」など織田信長に関するものが多くある。

 昼食に、伊奈波神社参道にある昔ながらの洋食店に行くが、定休日だった。がっかりして岐阜市内の有名なそば屋にいくも、またしても定休日だった。仕方なく近隣町の天ぷら料理の店に行き事なきを得たが、この店には以前にも来たことがあり、相変わらずの美味に舌鼓(したづつみ)を打ちました。

 尚、今回訪れた岐阜大仏の大仏殿は、高さ13mを超える大仏を収めるために、大きな空間が形成されている。また、大仏の周囲を巡ることが出来る回廊など、他の大仏殿には無い特殊な形態が見られる。但し、現在この回廊は通常使用できなくなっており残念ながら入れなかった。会社OBいわく、テレビ番組でタレントのロンドンブーツ淳がこの大仏殿を訪れて、回廊に入っている映像を観たそうだ。芸能人は特別なんですね。