ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

戦争

第436話 アメリカ合衆国による沖縄統治

序文・今も残るアメリカ統治時代の名残 堀口尚次 アメリカ合衆国による沖縄統治は、昭和20年のアメリカ軍による沖縄占領から、昭和47年の沖縄本土復帰に至るまでの、27年間に及ぶアメリカ合衆国による占領統治時代のこと。この間沖縄はアメリカ合衆国の地域…

第435話 真岡郵便電信局事件

序文・旧樺太・サハリンの悲劇 堀口尚次 真岡郵便電信局事件とは、太平洋戦争後の樺太の戦いで、真岡郵便局の電話交換手が集団自決した事件である。当時日本領だった樺太では、一方的に条約破棄したソ連軍と日本軍の戦闘が、1945年8月15日の玉音放送後も続い…

第434話 人間魚雷「伏龍」

序文・選択条件「孤独に耐えうる者」 堀口尚次 伏龍(ふくりゅう)は、第二次世界大戦末期の大日本帝国海軍による特攻兵器。「人間機雷」とも呼ばれる。潜水具を着用した兵士が浅い海底に立って待ち構え、棒付き機雷を敵の上陸用舟艇に接触させ爆破するという…

第433話 永野軍令部総長の信条

序文・本当の勇気というもの 堀口尚次 永野修身(おさみ)は、日本の海軍軍人、教育者。最終階級および栄典は元帥海軍大将従二位勲一等功五級。第24代連合艦隊司令長官。第38代海軍大臣。第16代軍令部総長。海軍の三顕職である連合艦隊司令長官、海軍大臣、軍…

第432話 杉山参謀総長の遺書

序文・敗戦責任を痛感していた 堀口尚次 杉山元(げん)は、大日本帝国陸軍軍人。元帥陸軍大将。陸軍士官学校卒業、陸軍大学校卒業。陸軍大臣、教育総監、太平洋戦争開戦時の参謀総長。 陸軍大臣、参謀総長、教育総監の陸軍三長官を全て経験し元帥にまでなった…

第431話 大本営発表

序文・政治と武力(軍事力)の分散が目的で統帥権を独立させたはずが・・・ 堀口尚次 大本営は、日清戦争から太平洋戦争までの戦時中に設置された日本軍〈陸海軍〉の最高統帥機関。その設置は統帥権の発動に基づくとされ、平時には統帥部〈陸軍参謀本部及び…

第430話 高松宮宣仁親王

序文・戦争回避を進言 堀口尚次 高松宮(たかまつのみや)宣仁(のぶひと)親王は、皇族、海軍軍人。大正天皇の第三皇子。「なるべく近くに」と長兄・昭和天皇の内意より、横須賀海軍航空隊教官に補される。太平洋戦争開戦前夕の11月20日、軍令部部員と大本営海…

第429話 戦時猛獣処分

序文・戦争の悲劇はこんなところにも 堀口尚次 戦時猛獣処分とは、戦争時において動物園の猛獣が逃亡して被害を及ぼすのを未然に防止する目的で、殺処分することを言う。歴史上では、連合国軍による本土空襲に備えて第二次世界大戦中の日本で行われた一連の…

第400話 陸軍中野学校

序文・日本にあったスパイ養成所 堀口尚次 陸軍中野学校は、諜報や防諜、宣伝など秘密戦に関する教育や訓練を目的とした大日本帝国陸軍の軍学校〈実施学校〉で、情報機関。かつての所在地は東京都中野区中野4丁目付近で、校名の中野は地名に由来する。 創設…

第398話 日本軍によるアッツ島の占領

序文・アメリカ本土の占領 堀口尚次 日本軍によるアッツ島の占領は、太平洋戦争中のアリューシャン方面の戦いにおけるAL作戦の一環として、日本軍により占領された。アメリカ合衆国本土が外国軍隊により占領されたのは1812年の米英戦争以来初めてのことであ…

第397話 松井陸軍大将の信念

序文・責任の取り方 堀口尚次 松井石根(いわね)は、日本の陸軍軍人。最終階級は陸軍大将。「日支提携」「アジア保全」の運動に生涯をかけたが、ポツダム宣言受諾後、「南京事件」の責任を問われて極東軍事裁判〈東京裁判〉にて死刑判決〈B級戦犯〉を受け、処…

第396話 殉国七士廟

序文・遺骨の奪還に成功 堀口尚次 殉国七士廟(しちしびょう)は、愛知県西尾市東幡豆町の三ヶ根山(さんがねさん)にある廟。東京裁判判決に従い死刑を執行された7名の軍人・政治家を祀っている。高さ5メートルほどの石碑で「殉国七士墓」と彫られており、作ら…

第385話 モールス信号と「トラ・トラ・トラ」

序文・ワレ奇襲に成功セリ 堀口尚次 モールス符号(ふごう)は、電信で用いられている可変長符号化された文字コードである。モールス符号を使った信号はモールス信号と呼ばれる。 アメリカ合衆国の発明家サミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスは、1937年…

第367話 軍隊ラッパ

序文・郷愁と哀愁 堀口尚次 日本にラッパが紹介され持ち込まれたのは幕末で、慶応元年にイギリスの歩兵操典〈英国歩兵練法〉が翻訳された際に、信号喇叭(らっぱ)譜が紹介された。明治に入り近代軍隊設立のため、フランス軍に範をとった陸軍が招聘(しょうへい…

第363話 幻の大府飛行場

序文・今も長い直線道路が残る 堀口尚次 大府飛行場は、かつて愛知県大府市と東海市にまたがる地区にあった飛行場である。別名:知多飛行場。現在の知多半島道路 大府東海インターチェンジの北側一帯に展開していた。 零式艦上戦闘機を代表とする数々の航空…

第355話 名古屋大空襲の戦争遺構を訪ねて

序文・熱田神宮の鳥居にも爆弾の破片が・・・ 堀口尚次 名古屋大空襲は、第二次世界大戦末期、アメリカ軍が名古屋市に対して繰り返し行った空襲の総称、もしくはそのうち特に市街地を標的として大規模に行われたものをいう。後者においては、中心市街地が罹…

第351話 誓いの御柱と明治天皇駐蹕御趾

序文・明治天皇と愛知県半田市の御縁 堀口尚次 誓の御柱(みはしら)は五か条の御誓文を象徴する記念碑である。五角形の尖塔(せんとう)の各面に御誓文の各条文を刻む。大正15年〈昭和元年〉から昭和9年までの間に少なくとも7か所で建設された。そのうち現存を…

第341話 愛知航空機と稲永スリップ跡

序文・名古屋市に現存する戦争遺構 堀口尚次 愛知航空機は過去に存在した日本の航空機メーカーにして、現在の日産自動車系自動車部品メーカー愛知機械工業の前身である。日本海軍向けの攻撃機、爆撃機、水上機等を製造した。 親会社の「愛知時計製造」は明治…

第325話 軍歌・戦友

序文・GHQが禁歌指定 堀口尚次 「ここはお國を何百里 /離れてとほき滿洲の /赤い夕陽にてらされて /友は野末(のずゑ)の石の下(した)」の歌詞で始まる軍歌・戦友の口語訳は以下である。 ここは故郷を遠く数百里離れた満州。ここに戦友は眠っている。少…

第310話 昭和東南海地震

序文・軍需工場転用と隠匿 堀口尚次 昭和東南海地震は、昭和19年12月7日午後1時36分から、紀伊半島東部の熊野灘、三重県尾鷲市沖約20キロメートルから浜名湖沖まで破壊が進行した、マグニチュード7.9のプレート境界型巨大地震。単に「東南海地震」または「19…

第304話 満州国

序文・独立国家か傀儡国家か 堀口尚次 満洲国は、1932年から1945年の間、満洲〈現在の中国東北部〉に存在した国家。1931年、柳条湖(りゅうじょうこ)事件〈関東軍が南満州鉄道の線路を爆破した事件であり、関東軍はこれを中国軍による犯行と発表することで、…

第303話 近衛文麿の最期

序文・戦犯の汚名は耐えがたし 堀口尚次 近衛文麿は、五摂家・近衛家の第30第当主であり、後陽成天皇の12世孫に当たる。貴族院議長・枢密院議長を歴任している。 3度にわたり内閣総理大臣に任命され、第一次近衛内閣、第二次近衛内閣、第三次近衛内閣を組織…

第302話 木炭自動車が闊歩していた

序文・軍用の燃料確保が目的 堀口尚次 木炭自動車とは、木炭をエネルギー源とし、車載した木炭ガス発生装置で不完全燃焼により発生する一酸化炭素ガスと同時にわずかに発生する水素〈合成ガス〉とを回収、これを内燃機関の燃料として走る自動車である。 第一…

第286話 インパール作戦の責任

序文・精神論の杜撰な作戦 堀口尚次 インパール作戦〈日本側作戦名:ウ号作戦〉とは、第二次世界大戦のビルマ戦線において、昭和19年3月に帝国陸軍により開始、7月初旬まで継続された、援蒋ルート〈日中戦争における大日本帝国と中華民国の蒋介石政権の対立…

第278話 フィリピン残留日本人の境遇

序文・日本人の証(あかし) 堀口尚次 フィリピン残留日本人とは、19世紀末から第2次世界大戦終結までの間にフィリピンに渡った日本人移民の子で、戦争によって父あるいは両親と離れ離れになり、現地に残された人びとです。戦前、フィリピンに移住した日本人…

第270話 零戦を造った中島の気概

序文・ここにもGHQの影が 堀口尚次 中島飛行機株式会社は、大正6年から昭和20年まで存在した日本の航空機・航空エンジンメーカー。創業者は中島知久平(ちくへい)。 エンジンや機体の開発を独自に行う能力と、自社での一貫生産を可能とする高い技術力を備え、…

第266話 宮城事件「八・一五事件」

序文・玉音放送の裏側で 堀口尚次 宮城事件(きゅうじょうじけん)は、昭和20年8月14日の深夜から15日にかけて、宮城〈皇居〉で一部の陸軍省勤務の将校と近衛師団参謀が中心となって起こしたクーデター未遂事件である。終戦反対事件、あるいは八・一五事件と…

第246話 元日本兵の帰還と残留日本兵の実態

序文・「恥ずかしながら生きながらえておりました」 堀口尚次 横井庄一さんは、元陸軍軍人で、最終階級は軍曹。太平洋戦争終結から28年目、アメリカ領グアム島で地元の猟師に発見された残留日本兵として知られる。 小野田寛郎さんは、元陸軍軍人で、最終階級…

第243話 樺太(サハリン)の悲劇

序文・南樺太の領有権は国際法上は未定のまま 堀口尚次 明治38年から昭和20年までは、北緯50度線を境に、南半分〈南樺太〉を「樺太」として大日本帝国が、北半分〈北樺太、北サハリン〉を「サハリン」としてソビエト連邦が領有していた。日本領有下において…

第235話 昭和天皇の戦争回想

序文・明治天皇の御製を引用 堀口尚次 過日NHKドキュメンタリー番組で「昭和天皇が語る開戦への道」を観た。昭和天皇は、すべての始りは、張作霖(ちょうさくりん)爆殺事件の首謀者の責任追及を行わなかった事に端を発していたと回想していた。 張作霖爆殺…