ホリショウのあれこれ文筆庫

歴史その他、気になった案件を綴ってみました。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第54話 尊王攘夷とは

序文・新選組から「尊王攘夷」について考えてみた。 堀口尚次 過日NHKの歴史探偵という番組で、土方(ひじかた)歳三(としぞう)を取り上げていた。土方が、箱館戦争まで転戦する中、自身が京都の治安維持で新選組として活躍していた時の様な「刀(かたな)」…

第53話 正義ってなんやろ

序文・正義の味方なんてこの世にいない。自分自身が正義に生きるだけ。 堀口尚次 だいぶ昔だが、テレビ番組でダウンタウンの松本人志が云っていて印象に残っている話がある。 「小学校の教室での出来事。ガキ大将の男の子が、いきなり隣の席の女の子に向かっ…

第52話 日帰り小旅行の思い出

序文・日帰りの低登山や寺巡礼なんかの記録を綴りました。 堀口尚次 過日の日帰り小旅行の思い出をまとめてみました。 ①岐阜県可児市・鳩吹山登山313m(同級生と二人で) 正月1月2日に名鉄始発電車で犬山遊園まで行き、日本モンキーパークを横目に寂光院か…

第51話 彰義隊の矜持

序文・大河ドラマ「青天を衝け」で少し出てきたが、運命が違えば渋沢栄一も彰義隊にいたのだ。 堀口尚次 鳥羽伏見の戦いの後、江戸に戻り恭順(きょうじゅん)謹慎(きんしん)する為に上野寛永寺に入った最後の将軍・徳川慶喜の警護を目的に結成されたのが「彰…

第50話 市内のお寺・お堂・神社・祠・石仏巡り

序文・市内のお寺や神社を制覇しました。途中から、祠や石仏まで足を運ぶ始末・・・。 堀口尚次 私は、市内の寺・お堂・神社・祠・石仏等のすべてを巡る事を発願(ほつがん)しました。寺の中には、廃寺になっているものがあったり、地図上は神社となっていて…

第49話 裁判官の苦悩

序文・裁判官の実態がわかる番組を観た。大変で重要な仕事だと思う。知らない事が沢山あった。 堀口尚次 テレビのドキュメンタリー番組で、弁護士(元裁判官)の方の貴重な意見を知る事が出来た。彼は、裁判は『「白か黒」ではない、「黒か黒でないか」を判…

第48話 郡上踊りの哀しい歴史

序文・盆踊りの「郡上節・かわさき」に隠された哀しみがありました。 堀口尚次 「郡上節の 耳なれし曲 哀しみの 過去唄えるに 今気づきたり」この短歌は、私の母親が詠(うた)ったものだ。これに興味を懐(いだ)き調べてみる事にした。 郡上踊り「かわさき」の…

第47話 体罰と教育荒廃

序文・教育というものは難しい、答えがすぐ出ない。 堀口尚次 愛知県の知多半島・美浜町にある戸塚ヨットスクールで、体罰が常態化し社会問題になった過去がある。生徒が死亡する事故や行方不明や失踪が相次ぎ、刑事事件となり、関係者が実刑判決を受け、6年…

第46話 鎌倉幕府の運命

序文・平家を倒した源氏だったが、短命に終わった。「諸行無常」にはつづきがあったのだ。 堀口尚次 私達の頃は、「いいくにつくろう鎌倉幕府」で1192年が幕府創設の年と習ったが、どうやら今は違うようだ。源頼朝に朝廷から征夷大将軍の宣下(せんげ)がなさ…

第45話 表現の自由と差別

序文・昨今「表現の不自由展」が話題になっているが、民主主義は難しいみたいだ。 堀口尚次 1990年当時長崎市長であった本島氏が、天皇の戦争責任に触れる発言をしたとして、右翼団体幹部から銃撃された殺人未遂事件が発生した。当時は昭和天皇の容体が悪化…

第44話 三権分立と矛盾点

序文・だいぶ前に「朝まで生テレビ」で若い頃の菅直人氏が面白い論戦を展開していたのを思い出した。 堀口尚次 中学の社会科の教科書で習った「三権分立」ですが、「立法権・衆議院議長」と「行政権・内閣総理大臣」と「司法権・最高裁判所長官」のそれぞれ…

第43話 鉄道ローカル線と温泉の小さな旅

序文・キーワードは「鉄道ローカル線」「終点駅」「温泉」の三つですが、イレギュラーもあります。(残念ながらコロナ禍で中断しています) 堀口尚次 過日行った「鉄道ローカル線の小さな旅」と、その珍道中を綴(つづ)ってみました。しばしお付合い頂ければ…

第42話 修験道と山岳信仰

序文・昔から修験道の山伏に興味があった。そういえば、仮面の忍者赤影の「白影」も山伏のような恰好をすることがあったような・・・ 堀口尚次 日本に古来からあった山岳信仰と、仏教の密教(みっきょう)(天台宗・真言宗)が結びついてできたのが修験(しゅげ…

第41話 公共の利益と行政代執行

序文・法治国家だから法律に基づいて行政代執行が行われる。権利や義務や色んな事情が交錯する。 堀口尚次 よくテレビのワイドショーなんかで、いわゆるゴミ屋敷の問題を採り上げているのを観る。色んなところ(ゴミ集積所からも)のゴミを持ち去ってしまい…

第40話 キャンプの履歴と思い出

序文・今までに行ったキャンプの履歴と珍事件を羅列しました。 堀口尚次 ①稲武の北東上郷付近(愛知県豊田市・旧稲武町) テント利用。矢作川の上流。車は国道153号線の路肩に止めて、川の土手にテントを立てて宿泊。学生の頃に日帰りで、この川の中州へBB…

第39話 男子の本懐を遂げた濱口雄幸首相

序文・20年ほど前に、城山三郎の「男子の本懐」をTVドラマ化したものを観た。主人公の濱口首相について筆をとりました。 堀口尚次 ライオン宰相(さいしょう)と呼ばれた濱口(はまぐち)雄幸(おさち)首相は、東京駅で右翼青年の凶弾に倒れた。 高知県出身で明…

第38話 平家物語の悲哀

序文・安徳天皇の最期は余りにも悲しい。「敦盛」を好んで舞った織田信長は、諸行無常や盛者必衰を体現したのだ。 堀口尚次 平家物語は、「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理(ことわり)をあらはす おごれる人も久しからず …

第37話 名刹巡礼記

序文・若い頃に巡礼した名刹の記録です。記憶がある内に・・・ 堀口尚次 私は、20歳代後半から仏教に興味を持ち、各地の名刹を巡礼しました。その時の思い出を記してみます。 「比叡山延暦寺」は、滋賀県にある天台宗の総本山です。千日回峰行の酒井雄哉大阿…

第36話 悲劇の宰相・廣田弘毅

序文・東京裁判でA級戦犯として訴追され、文官として唯一処刑された元総理大臣。 堀口尚次 廣田弘毅は外務大臣・内閣総理大臣を歴任し、極東国際軍事裁判(東京裁判)でA級戦犯として有罪となり、文官(軍人以外の国家機関に勤務する者)として唯一絞首刑…

第35話 侠客(きょうかく)たちの幕末維新

序文・幕末維新の勉強をしていると、侠客の活躍も見逃せない。今回は3名だけだが簡単に紹介します。 堀口尚次 幕末には、多くの侠客がいたが、尊王攘夷の志士や旧幕府軍を助けた者も多い。侠客とは、強気を挫(くじ)き、弱気を助ける事を旨とした「任侠(にん…

第34話 水戸天狗党の悲劇

序文・幕末水戸藩で起きた、天狗党の乱。過激な尊王攘夷の志が引き起こした。同じ藩内での内戦や幕府・諸藩を敵にまわしての転戦。そして結末は悲劇だった。 堀口尚次 幕末に、徳川御三家の水戸藩では、藩内が二つの派閥に分かれ激しく争い合った。尊王攘夷…

第33話 刑事コロンボの魅力

序文・愛してやまない「刑事コロンボ」。風貌や言動の楽しさと、時折垣間見せる豊かな人間性が好きだ。 堀口尚次 アメリカのテレビ映画「刑事コロンボ」の刑事は職業であり、役職は警部である。ただし、厳密には、アメリカ合衆国カリフォルニア州のロサンゼ…

第32話 弘法大師空海の高野山

序文・母親が詠んだ短歌から仏教の慈悲深さを学んだ。 全国に広まった「お大師様」信仰の総本山が高野山です。 堀口尚次 「この山を焼打したる信長も 共に祀(まつ)らる奥の院墓所」この短歌は、私の母親が高野山(こうやさん)を訪れた際に詠(よ)んだものだが…

第31話 昭和維新の筈(はず)だった二・二六事件

序文・昭和維新の敢行が目的だったが、錦の御旗は得られなかった。 堀口尚次 昭和11年2月26日、皇道派(こうどうは)の影響を受けた陸軍青年将校らが、1483名の下士官・兵を率いて起こしたクーデター未遂事件だ。昭和初期、陸軍内の派閥の一つである皇道派の影…

第30話 私の傍らにあった音楽(ギター)

序文・小学生の時に「かぐや姫」で目覚めた音楽(ギター)人生。学生時代・楽器店就職・バンド活動など音楽(楽器)人生を振り返ってみた。 堀口尚次 小学6年生の時に、叔父の御下がりのガットギター(いわゆるフォークギターではなく、クラッシックギターと…

第29話 長崎原爆戦災孤児の境遇

序文・原爆戦災孤児のドキュメンタリー番組を視聴した。 孤児院の寮母先生の生き様に感動した。 堀口尚次 第26話で、タイガーマスク(伊達直人)が戦災孤児であったことは記したが、長崎の原子爆弾投下による戦災孤児のドキュメンタリー番組を民放で視聴した…

第28話 戦争被害者の救済と問題点

序文・東京大空襲で後遺症を患ったかたのドキュメンタリー番組を見た。 戦争被害者の実態について考えてみた。 堀口尚次 先日の報道で、国(菅内閣)は原爆被害者に対する補償認定裁判での高裁判決後、上告断念を表明した。原爆症の認定に対しては、多くの訴…

第27話 廃仏毀釈と三河大浜騒動

序文・「廃仏毀釈」は明治政府の政策ではなく、神仏分離令や 神道国教化政策から起きた「現象」にすぎなかった。 堀口尚次 明治維新時に三河鷲塚(現・愛知県碧南市)で、廃仏毀釈に端を発した、浄土真宗・僧侶や門徒と、当時鷲塚を所領していた菊間藩(大浜…

第26話 親族と血縁とタイガーマスク

序文・タイガーマスクは「虎の穴」で鍛えられたが、それ以上の苦難を世な中で味わっていたのだ。伊達直人(タイガーマスク)は戦災孤児なのだ。 堀口尚次 1親等とは、「親や兄弟」の事を指し、「配偶者」は血縁がないので、「親等なし」という事になる。 過…

第25話 泣いた赤鬼

序文・「泣いた赤鬼」を読んで泣いたのが私でした。青鬼のようなカッコいい立ち振る舞いができる大人に成長しただろうか。自問自答してみた。 堀口尚次 日本の昔話や児童文学には「泣いた赤鬼」「ごんぎつね」「笠地蔵」などの秀作があり、海外にも「フラン…